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Bus for Changi Airport @Singapore -完- [Singapore]

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―DAY10&11―  6月26&27日

朝から仕事に出かける友人を見送り、別れのあいさつを交わした、今夜は顔を合わせられないからだ。

家に残される形となったこちらは
いつもののんきなペースでお義母さんお手製料理でランチ・タイム、干し豆腐の炒め物がおいしい。
高野豆腐の類はニガテだったが、炒めるとはね、こういう食べ方があったかと、
日本でも作ってみようとレシピを教えてもらったが、どうやら中国系の甘い醤油が必要なようで。

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近所のスーパーで主婦的日常的お買いもの、帰ってから使う食材を調達。

中華ソーセージ、フィッシュボール、チョップド・ガーリック、安っぽいものばかり手に取っている。
基本は日本で買えないものだが、さすがに甘めの中国醤油は買う気が起らなかった。
それにしてもカゴの中身は普通の主婦のお買い物じゃねえか。

ショッピング・モールをうろついてみたり、カフェで涼んだりしている間に日が傾いていく。

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仕事に出ている友人と奥さんに電話を入れ、あらためてお礼と別れのあいさつ。
ついでに「ご飯食べなさい」とプッシュしてくるお義母さんに「夕食はいらないんだ」と説明してもらう。
なにせベトナム語と広東語のみのお義母さんとは言葉が通じないのだ。

「空港送迎なくてごめん」

「仕事なんだから、稼ぎを優先しなよ。それに通常、空港送迎の手配は有料だ」

「次はいつ来る? 12月? また連絡して。いつでもうちは歓迎だから。
 お義母さんも気合入れて料理作るっていってたよ」

スキキライなく出されたものはなんでも食べるので作り手のお義母さんには喜ばれているご様子。

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「さんきゅ。そんな風にいうとまた来るよ、ホントに」

「OKら~、モーマンタイら~。いつものことだけど気をつけて。Safe Fright」

「ホント、ありがと。多謝多謝、お義母さんのご飯にもお礼を言っておいて」

20時、友人宅を後にし、帰宅で急ぐ人たちの流れに逆らい、
『ポンゴール』駅前のバス・インターチェンジへ。

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やって来た#34のバスに乗る、始発なので気楽に席を確保、キンキンのエアコンが心地いい。
イージー・リンク・カードで$1.78(≒150円)、キャッシュだと$2,50、
空港への1時間の道のりがこの値段ですぜ、シンガポールのナニが高いんだ。

文庫本に目を落としている間にチャンギ空港へ。

ターミナル(T)3のあとにT1がやって来たので虚を突かれた形で下車、3~2~1の順じゃないのね。

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早めに空港にやって来たのはラウンジでのんびりできるから。
Wi-Fiもあり、シャワーもあり、飲み物も軽食もあるので、ホテル並みに快適なのだ。

世界1位の顧客満足度を誇る空港だけあり、「Priority Pass」で使えるラウンジも充実どころか過剰なほど。

T1
SATS Premier Lounge (写真4)
Dnata Lounge (写真5)
Plaza Premium Lounge
T2
Ambassador Transit Lounge
SATS Premier Lounge
TGM
T3
Ambassador Transit Lounge
Dnata Lounge
SATS Premier Lounge
The Haven by JetQuay

チャンギ空港はターミナル間の移動も「スカイ・トレイン」で手軽にできるので、
乗り継ぎ時間に余裕があるなら「ラウンジ巡り」をしてもいいぐらいですぜ。

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近場の『SATS Premier Lounge』に辿り着いたもの、家族連れ、子供が多く、ワサワサと落ち着かない。
サンドイッチをつまんだだけですぐ近くの『Dnata Lounge』に逃げ込んだ。

こちらはシック雰囲気で客層もビジネスマン中心で落ち着いている。
シャワーを借り、汗を流し、遅めの夕食で深夜便への充電充電。

なにせ出発便は0:15、おいしくない機内食はパスして爆睡モードが正解でしょ。
朝食は北京の『Air China First Class Lounge』で麺でもすすればいい。(写真8)

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正味10日間の里帰り&KLショート・トリップもこれにて完結。(行程は11日間)
とはいえ、北京経由で羽田に着くのは12時間後、
0:15に出発し、羽田到着は12:30、道のりはまだまだ長い、羽田着がせめてのも慰め。

あとは数席確保の「エコノミー・ファースト」で横になって寝られることを祈りましょう。


2016年6月のシンガポール&クアラ・ルンプール紀行

2016年6月17日~27日 by CA184/CA969 & CA970/CA181


-完-




出発前の空港、みなさんはナニして過ごしていますか?
免税店をウロウロ? カフェでセカセカ? 搭乗ゲートでイライラ?
「格安航空券」だろうが「LCC」だろうが、
各空港のある『ビジネスクラス・ラウンジ』でゆっくりビールやワインなんていかが?
【プライオリティ・パス】があればそれが可能、情報詳細は↓コチラをご覧ください。
https://delfin.blog.ss-blog.jp/2010-03-17

「カードの年会費10,800円は高い!」と思うかもしれませんが、
『ビジネスクラス・ラウンジ』の利用料は1回US$30ほど。
1度の海外旅行で日本出発時に1回、帰国時の空港で1回、往復2回ラウンジを使えるわけですから、
年間2度、海外旅行に出るとすでにモトは取れてしまいます。
空港によっては国内線でもラウンジ利用可能ですから、帰省時や国内旅行でも便利!

そのほかに「トラベルコース」を選べば、年2回の『手荷物宅配サービス』が付帯しますので、
単純計算で1,500円前後x2回分が浮いちゃいます。
国内も海外も旅行にこの1枚 さらに今なら入会時にポイントプレゼント、
初年度はこれだけでも会費を補えるので、試しに使ってみるのもアリです。
カードには最高5,000万円の『海外旅行傷害保険』&『国内旅行傷害保険』が付帯するので、
不安が多い海外旅行でも安心ですね。

実際に利用した各都市空港ラウンジの報告記はこちらのリンクから!
https://delfin2.blog.ss-blog.jp/2013-05-23 バンコク・スワンナプーム(BKK)
https://delfin2.blog.ss-blog.jp/2013-08-16 マニラ・ニノイ・アキノ(MNL)
https://delfin2.blog.ss-blog.jp/2013-08-20 シンガポール・チャンギ(SIN)
https://delfin2.blog.ss-blog.jp/2013-11-09 デンバー・インターナショナル(DEN)
https://delfin2.blog.ss-blog.jp/2014-05-06 ソウル・インチョン(ICN)
https://delfin2.blog.ss-blog.jp/2015-09-29 アブダビ・インターナショナル(AUH)
https://delfin3.blog.ss-blog.jp/2016-07-21 香港・チェクラップコク(HKG)


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Ho fun @Singapore [Singapore]

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―DAY9―  6月25日

午前中に広がっていた雲はすっかり消え去り、昼から一面青空が広がった。

気温もグイグイ上昇、シンガポールの空はすっかり夏到来を告げていたが、
昨日は歩き過ぎたようでこちらにはたっぷり疲労到来、
KLからの移動疲れと併せて、カラダもキブンも気だるさを纏っている。

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そんなカラダをほぐすため、近所をブラつき、スーパー併設のフードコートでランチタイム。
エアコンの効いたフードコートなので、食後の時間もしばらく読書を決め込んだ。
って、全然カラダほぐしてないし。

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気がつけば帰国前日だが、(正確には前々日)
出発日は日付が変わる前に空港に行けばいいようなフライト・タイム、前日の煮詰まり感がない。
バラマキ土産を買うことにアセるわけでもないし、免税店で散財するわけでもないので、
元来が追い立てられないのだけれど、いつもに増して深夜出発便のノンビリさ満載。

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「明日、帰国日だろうけど夕食一緒にできないから、今夜うまいものでも食べに行こう」
と友人に誘われていた。
滞在させてもらっているだけでありがたいのにいらぬ気遣いをさせてすまぬすまぬ。

「観光案内するわけでもないし、ドコ連れて行くわけでもないから、ご飯ぐらい食べに」
という言葉が続く、一人旅だが、一人メシじゃない旅先のご飯はそれだけでハッピー。

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夜になり友人家族と待ち合わせ、事前にナニを食べたいか、聞かれていたのでリクエストは上げておいた。

「河粉(Ho fun=ホウハン)食いたい」

「そんなんでいいの?」

「そんなのが日本で食えないのだよん」

「あはは、たしかに」

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その手の料理がウマイ店を見つけてくれたらしい。
シンガポールでよく見かけるHDBの下にある食堂というか小型ホーカーズというかなんでもないそんな場所。

大きな丸テーブルをみなで陣取るとアレヤコレヤと彼らが好き勝手に、
しかも手際よく注文してくれるので、こちらは借りてきた猫状態、大人しく座っているだけ。
スキキライもないので出てきたものを気ままにいただくだけでゴザイマス。

こういう時「ああ、料理ぐらい中国語で注文しなくては」と思うのだが、
帰りのフライトが着く頃には忘却の彼方、う~ん、必要に迫られてないんだなあ、きっと。

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リクエスト通り、河粉は大皿でやってきた。
「たっぷり食べて」との言葉に甘え、器に取り、アチアチと言いながら頬張る。
「ベロベロきしめんのドロドロあんかけ焼きそば」とお伝えすればわかってもらえるかなあ。(写真8)

「添えられたグリーン・チリがうまいんだよ~、多めにもらお」

油っこいあんかけ麺を酢漬けのグリーン・チリが中和してくれるのだ。

「ヘンなもの好きだよね~、この日本人~」

友人が軽口を叩くと家族が笑う。

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「このグリーン・チリ、日本に買って帰ったことあるんだけど日本で食べるとおいしくないんだよ。
 コレはここで食べるからおいしいんだよ、知らないだろ~、シンガポール人~」

負けじと応酬すると彼の家族が頷いている、それを横目にこちらのかきこむ箸は止まらない。

アレがうまい、コッチがおいしいなどと言い合いながら、賑やかな食卓、旅先の貴重な時間。


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Queensway @Singapore [Singapore]

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―DAY8―  6月24日

深夜にスコールがあったせいで、シンガポールの朝は心地よい風が吹いている。

昨夜は食い過ぎ炭水化物腹を抱え、22時過ぎに帰宅した。
KLから赤道に向かって南下してきたのに涼し過ごしやすい夜風が出迎えてくれた。

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朝起きたものの、長距離移動の疲れか、なんとなくボケボケ過ごしていると、
午前中、オフで家にいる友人から声をかけられた。

「昼メシどうする? 朝食べてないから早いけど『ロティ』食べない?」

「食べる食べる」

昼には少し早かったが二つ返事で即答、二人してサンダル履きでHDBの向こうにあるホーカーズへ向かった。

「ナニ飲む?」

「いいよ、買いに行くよ。ナニ飲む?」

「『バリ~(Barley)ら~』」

「OKら~、『ロティ』頼んどいて。カレーは任せる」

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そういって飲み物屋(正確な名前を知らないが、ホーカーズの一角にはかならずあるのだ)で
バーリとテ・ペン(アイス・ミルクティ)を頼み、それを抱え、テーブルに戻ると
すでに焼き上がった「ロティ」が来ていて、カレーも2種類が並べられていた。(写真3)
https://singapore.navi.com/special/5036644 シンガの飲み物(シンガポール・ナビ)

「『マトン』と『チキン』を頼んだから、シェアしよう」

カレーをつまみながらKLのことや彼の仕事の話などしながら、ブランチ・タイム。
香辛料の刺激が緩んだカラダと気分に刺激をくれそうだ。

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「今日の午後は?」

「ああ、クイーンズのスポーツ・コンプレックスに行ってみようかと思って」

「クイーンズウェイ? 行ったことあるの?」

「初めてだけどわかるでしょ?」

「ははは、あんたの心配はしてないけどね、午後から仕事だけどわからなかったら電話して」

「ロティ」を平らげ、テレンコテレンコと帰宅し、それぞれ出かける準備をした。

特に出かけなければならないわけではなかったが、疲労感に任せると家から出ない居候になり下がりそうで、
KLでも買いそびれたテニスウェアでも探そうとそんな計画にしていた。

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これは各国を歩いた旅先情報ですが、各スポーツで使う競技用シューズは日本のネット通販が世界最安デス。

街歩きの「スニーカー」は東南アジア各国の物価に伴い、安いものがゴロゴロしているので、
現地で買い替え、古いスニーカーは店で処分してもらって帰ってくる、というのもよくやりましたネ。
ですがテニス、バドミントン、サッカーといった競技用のシューズは日本のネット通販が最安値です、確実に。

あ、そうそう、最近は少なくなりましたが、旅行だからと新しい靴を下ろしていくのは、海外旅行には不向き。
異国の地では遺跡にしろショッピングモールにしろ、異常なほど歩き回るので、
ご自身のなかで一番歩きやすい靴で行くのが正解です。

暑い国へ行くからと、日本の空港からクロックスでぶらついている人を見かけますが、
ソレ、見知らぬ街での歩きに適さないから、アンタ。

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『Queensway』へはMRT「Commonwealth」の駅からバスを乗り継いで行くのだが、
スコールが呼び込んだのか過ごしやすい涼しさに乗っかることにして駅から歩いてみることにした。
見知らぬ通りではなにか写真に撮りたくなるものがあるかもしれないし、なにもない道行きかもしれない。

などと思っていたら、駅を出た先の交差点で小さな人だかりのお出迎え。

交差点の信号灯の柱にリッターカーが激しくキス、凹んだラジエターからは情熱が激しく湯気を立てている。
起きたばかりの事故のようで、ようやくパトカーが到着し、現場を整理しはじめた。
あまりにホットな事故現場、写真を撮る気にはならず、野次馬を置き去り、目的地を目指した。

ほんのり汗ばんできたぐらいの頃合いで『クイーンズウェイ』の大きな交差点へ。

駅から離れた街外れなのだが、ショッピングモールがあるからか人が行き来している。
あるいは向かいの「IKEA」が人を集めているのかもしれない。

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小ぶりなショッピング・ビルの中に進むとスポーツ店スポーツ店スポーツ店のラッシュ、
アジアによくある「電気街」のスポーツ店版ですねえ。
お出迎えは強烈なエアコン、汗ばんだシャツを一気に乾かしてくれるサービス付き。

シンガポールでも人気スポーツはバドミントン、
「お、ラケット」っと思って踏み込むとテニス店でなくバド店なので肩透かし。
次いでサッカー・ショップ、ここでは英国流に「フットボール」、「サッカー」は米語でござい。

テニス・ショップも数店あり、掘り出しもののシャツとショップ・オリジナルの振動止めをゲット、
何気なくやって来たのだが、充実の買い物タイム、アラめずらしや。

ついでに向かいの「IKEA」もぶらついてみて、日本同様、ホットドッグに齧りついておいた。

「IKEA」の向かいから市バスに乗り、『チャイナタウン』を目指す。
やりたいことがあるわけではないが、市場や雑貨店などブラつくにはちょうどいい場所。

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夕食前に帰宅すると、お義母さんの手作り料理が待っていた。
「大根と豚肉の角煮」が強烈にうまい、ほんのり脂っこくて、甘い醤油が効果的。
「黒酢炒めもの」は、酸っぱい汁をかけるとご飯がいくらでもススムくん、また炭水化物腹だぞ、コレ。
どれぐらいおいしいかって? 写真撮り忘れるぐらいでさあ、ダンナ。

気兼ねない晩御飯、友人宅なんだけどホントに里帰りしてきたみたいな気分。


Queensway Shopping Centre

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Jalan Petaling @Kuala Lumpur [Malaysia (KL)]

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―DAY7―  6月23日

今日もしっかり晴れ、暑さは朝から容赦がない。

コーヒーを淹れ、屋台で買ったパンの残りでカンタンな朝食にした。
今日は「海外」旅行を終えて帰る日、といってもバスでシンガポールに戻るだけだが。

前日、ホテル・スタッフにバス・ターミナルへの行き方を尋ねたのだが、
その答えは「わざわざ行かなくても無料シャトルでピックアップしてくれるわよ」という予想外のもの。
バス会社同士の競争もあり、無料でそういうサービスをつけている会社があるのだろう。
貴重でリアルな話に乗っかり、そのままブッキングしてもらうと、
「13:40、ホテル前、ピックアップ」とのお答え、出かける前に帰りの段取りがついた。

実はバス・チケットはシンガポール・サイドで「往復」で買ってしまわないのが得策。
物価差があるので到着したマレーシア・サイドで買ったほうがお得です、って役に立たない旅情報。

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バス・ターミナルを目指す必要がなくなり、出発日の朝だがすっかり気楽な気分、
カンタンな腹ごしらえのあと、午前中のチャイナタウンをぶらつくことに。

アーケードのほとんどの店はまだ眠りに就いていている。
朝が遅いのはマレーシアもシンガポールも同じ、南国、あるいはアジアのしきたりみたいなものですね。
ニギヤカなはずのアーケード内は使い古された段ボールと置きっぱなしの紙屑が幅を利かせている。
煩わしい客引きをする売り子に行く手を遮られることなく、気ままに歩くことができる。

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昨夜は結局、マーケットに据えられたテーブルでおしゃべりに熱中、
時折、コーヒーを買いに行ったり、スイーツを買ったりしながら他愛のない話を続けていた。
気がつけば電車がなくなるような時間に、まあ、旅先はそんな時間の過ごし方が楽しい。

終電のことを言いだすと、クルマで送るから心配ない、というハナシに。
こういう時は地元民に任せるに限るのでタップリ甘え、チャイナタウンの近くで降ろしてもらった。。

「次に会うのはKL? ソウル? トーキョー?」

そんな言葉を交わしながら、マレーシアンの友達に別れを告げた。

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やる気のないチャイナタウンを一回りしたのち、ホテルに戻る。
チェックアウト客の出払った静かな宿、エアコンの効いたベッドで小休止を決め込む。(写真2・3)
しっかり12時まで居座り続けてチェック・アウト、バゲージを預けてランチに出向くことに。

昨日出向いたチキンライスの店「南香(ナム・ヒョン)」をふたたび訪問。(写真4)

「あら、また来たの?」

「また来るって言ったじゃん」

旅の約束は曖昧、レジのおばちゃんが旅人の言葉を信じなくてもなんらフシギはない。

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「それならチキンライスもいいけど、ローストのダックライスも試してみて」

その言葉に乗っかり、ダック・ライスとアイスのお茶を頼んだ、7,7RM也(6,8+0,9RM)。

色鮮やかにローストされた鴨は香ばしく、肉の味が濃い、ウ~ン、チキンライスモダックライスモオイシイゾ。

「明日も来るの?」

「来たいけどこれからバスでシンガポールへ戻るんだ」

「じゃあまたKLに来たときは寄ってね」

「もちろん!またチキンもダックも食べにくるよ」

明らかに「にわか」だが常連になったような気分で、気持ちよく店を出た。

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その足でふたたびチャイナタウンのアーケードへ、狙いはおじさんのやっている出店は「豆花」だ。
豆くささがあまり得意ではないので、国内では豆乳は飲まないのだが、
前々日「豆花」、前日「豆乳」と攻め、すっかり気に入り、食べ納めておきたい美味だ。

まだ暖かい豆腐を削り、黒蜜をかけデザート・スタイルで食べるのだが、
口に含むと隠し味のジンジャーがさらっと鼻腔を抜け、これがなんともタマランノデス。(写真7)
「この蜜はなに?」と尋ねたら「ブラウン・シュガーだよ」と教えてくれた、
う~ん、近所に欲しい店だよなあ、健康的だし、1,7RM、50円しないシアワセ。

長距離移動の前の燃料はこれにて補完、というか食べ過ぎだろ。

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シャトル・バンは時間通り13:40にやって来て、複数のホテルで客を拾った後、
14:30、TBS(高速バスターミナル)に到着した。
右も左もわからなかったが、言われたままのバスに乗り込むと間もあけずに動き出した。
http://www.tbsbts.com.my/ (TBS)

16:50、トイレ・ストップ、やる気のないドライブインで20分の小休止。
18:50 JB(ジョホール・バル)のボーダーに到着、
バスを降り、マレーシア出国~越境~シンガポール入国を当たり前のようにこなし、またバスは走り出す。

20:10 バスはMRTラベンダー駅に近いバス・ターミナルにようやく到着、
夕刻の渋滞にも巻き込まれ、都合6時間半の長距離移動、KLから成田に着きそうな時間ぢゃないかい。

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シンガポールで出迎えてくれたのは強烈な空腹だった、座っているだけなのに腹が減るのはどういう仕組みだ。
すぐそばにあるホーカーズに飛び込み、水餃子と炒飯を買い込み、すかさず炭水化物アタック。

時間の縛りもないのでのんびり食べ、友人宅のあるMRTポンゴールへ帰るだけだ。
おっと、無事についたことだけは電話しておこう。

バス往復4千円+ホテルx2泊3千円+メシ代を含めた滞在費3千円、1万円のショートトリップ完結。


生活雑貨
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Pasar Malam Taman Connaught @Kuala Lumpur [Malaysia (KL)]

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ラマダン・マーケットでつまみ食いの後、彼女の職場であるカフェに向かった。

残りの仕事をやっつけている間にコーヒー・タイム、
「アイス・コピー、こそんラ~」(アイスコーヒー、砂糖抜きね)と注文、9RMのコーヒーで汗を冷やす。
住宅街のオシャレ・カフェ、おそらく日本人客は初めてだよなあ。
https://www.facebook.com/playground.coffeery/ 「Playground.Coffeery」@FB

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20時過ぎ、ふたたびクルマを駆り、メインディッシュのナイト・マーケットを目指す。

「今日、『コナウト』の夜市に行きましょ、水曜しかやってないから」

「おお、それはラッキーだね、いいねえ」

というナガレで街の南側にあるらしい『Pasar Malam Taman Connaught』、
英語名だと『コナウト・ナイト・マーケット』に向かうことに。
といってもこちらは助手席に座っているだけなので、連れられるままだけどね。

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路上駐車できる場所を探し、ブラブラと歩きはじめる。

歩道橋の下には大通りに沿ってニギヤカなマーケットが伸び、行き交う人で沸いていた。(写真3)

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「おお~、ニギヤカだねえ」

「ここは水曜しか開かないからみんな目指してくるのよね。スリには気をつけてね」

「OKラ~」

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マーケットは両側に店が軒を連ね、挟まれた間の通りを肩を交わしながら人が行き交っている。
ラッシュのように人の量が多く、「マーケット」というよりも祭りの出店状態の混み方だ。

「おお~、人多いねえ」

人気の食べ物屋の前には列ができ、そこが渋滞を生み出し、人が行き交うことができない。
さながら狭い血管にできた脈瘤のようで、しばらく待たないとその先へ進めない。
歩いては詰まり、歩いては詰まりと自分のペースでは歩くのもむずかしい状況だ。

NIGHT GIF.gif

「さあて夕食はナニ食べようか?」

「わたしは地元なんだから、好きなもの食べて!」

どうやら甘いものの店が若い女のコを集め、混雑を引き起こしている様子、脈瘤の病状が見えてきた。

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見て歩くだけで楽しいと言いたいが、時折、鼻腔をくすぐるオイシイニオイが食欲を大いに刺激してくる。
おまけに歩く先々で大鍋振るい調理する姿が眼に入ってきて、食欲にはますます拍車がかかり、
現れてくる出店すべてを制覇したくなるほどだ。

こうなるとスキキライがないのがいいのか悪いのか、あるいはただ単にイヤシイだけなのかもしれない。
ラマダン・マーケットでのつまみ食いはどこに行ったのか。

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空腹で歩くのはまさに生殺し状態、性質の悪いナイト・サファリを歩かされている気分になってきた。

「ダメダ、コレ。ハヤクナンカタベヨウ。というかなんでもいいから食いたい!」

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チャイナタウンでも見かけたビーナッツ入りパフ=5RM(写真3・4)
炒㷄=(チャオフイ・写真7・8)10RM、
茹でアサリ=10RM(写真10)を買い込み、雑多な夕食の準備OK。

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食べる場合は出店の裏手に簡易テーブルやイスが置かれているので、勝手に陣取る気楽なスタイル。
バック・ヤードに下がるとマーケットの騒乱が遠くに思えるほどのんびりしていた。

それでは、いただきます!

Connaught Night Market

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Ramadan Market @Kuala Lumpur [Malaysia (KL)]

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クエスチョン・マークを浮かばせたまま、飲み物片手にニギヤカな『ブキ・ビンタン』を歩く。

目的もなくブラついていると昨日夕食を共にした友人から「今夜はなんか予定ある?」と電話が入った。
「なにもない」と告げると、ナイト・マーケットに行かないか、とお誘いの言葉。
KLには有名なナイト・マーケットが数ヶ所あるらしく、そのうちの一つに行ってみないか、というハナシだ。

旅先の誘いには乗ったほうがいい、旅先では「次」はないからね、これまでの旅の経験則デス。
ただしお金が絡むような誘いにはご注意を、モチロン見ず知らずの人の誘いには乗らないように。

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仕事場まで来てくれないか、というので最寄りの駅を教えてもらい、
LRTに乗り込み、『Wangsa Maju』という駅を目指した。

この駅、KL中心地の北側にあるのだが、『ブキ・ビンタン』からはアクセスが悪く、
チャイナタウンに近い『パサール・セニ』に戻り、そこから北上していく形をとらなければならなかった。
(お好きな方はKLの路線図など検索してみてね。空港アクセスもLRTです)

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聞いた駅名だけを頼りに見知らぬ駅で降りると、クルマで迎えに来てくれていた。

「ゴメンネ、変な住宅街まで来てもらって」

駅から少し離れたところに彼女が働くカフェがあるらしい。(写真9・10)

「かまわないよ、こんなところに来るチャンスはないからね。
 それに元々、予定もないし、誘ってもらえてウレシイよ」

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「仕事ちょっと残っているから迎えに来たわ。夜マーケット行くけど、今マーケット見る?」

ナニを言っているのかわからなかったが、少し走るとクルマを路肩に止め、歩くことに。
するとその先には広場があり、数々の出店が広がっていた。

「ナニ? コレ?」

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「『ラマダン・マーケット』よ。この時期だけの」

「おお~」

イスラム暦なので毎年変わるが6月のこの時期はイスラム教の「ラマダン」=断食月にあたることが多い。
「断食」というと「絶食」をイメージするが、「ラマダン」は日中はなにも口にできないが、
日没後には家族揃って、『Buka Puasa(ブカ・プアサ)』という食事をとるのが通例だ。
そういったモスリム(イスラム教の人々のこと)に向けての臨時マーケットに連れてきてくれたのだ。

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店先では調理の音と香しい煙がニギヤカしい、仮設テントを行き交うお客で沸いていてさらに興味が募る。
見たことない食べ物も多く、一軒一軒訪ね歩いて、食べ散らかしたくなる思いに駆られる。

「こういうローカル・マーケット好きなかなあ、と思って。でもドリアンはないけどね」

「へへへ、活気があっていいよね、食べたくなるし、写真も撮りたいし」

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「みんなここで買って帰って家族で食べるの。わたしたちも仕事帰りに買い食いしたりね」

彼女は中華系マレーシアンなので「ラマダン」自体は関係がない。

「へええ、シンガにはあまりないからこんなスタイルは知らなかったよ。あ! あ~あ!」

「どうしたの?」

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「いや、さっき『ブキ・ビンタン』でも出店が並びはじめていたんだ、これだったのか」

「夕方から」「食べ物ばかり」「イスラム系」…、店のデータはこの「ラマダン・マーケット」と同じだ。
繁華街で見た風景を説明しながら、ここにきて浮かんでいたクエスチョン・マークを消去した。

シンガポールにもモスリムはいるが少数派、「アラブ人街」に集約されているという感が強い。
しかしここマレーシアではその割合はもっと高く、色合いも濃くなるのだ。

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「いいねえ、今度はマレーシアンのガイド付きで見ることができるね、食べ物の説明よろしく~」

「通訳いらないでしょ! それと食べ過ぎないでよ、夜もマーケット行くんだから!」

「おっけ~ラ~(OK)、も~まんたいラ~(無問題)」

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こちらの軽口を聴き、ローカルのマレーシアンがマジマジと顔を見ながらすれ違っていく。

名も知らぬローカル・マーケットにカメラ片手の日本人、あるいは通報されるかもしれない。


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Bukit Bingtang @Kuala Lumpur [Malaysia (KL)]

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ブルー・ラインのバスは『Bukit Bingtang』に向かっていた。

目的地はなかったが、手持ちのリンギットもわずかだったので、
ラストにはレートのいい両替店が多い『ブキ・ビンタン』に行ければいいかなと、
適当な感じで『パサール・セニ』の駅前にやって来たパープル・ラインの巡回バスに乗った。

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路線図によるとパープル、ブルー、グリーン・ラインの3つの路線がこのエリアを通るので、
座っていればいつかは着くはず、と気楽に思っていた。

ところがバスは車庫のような広い停留所に止まったところですべての乗客を降ろしはじめた。
アナウンスもなかったので、わけもわからず座ったままでいるとドライバーに降りるように促された。

plate GIF.gif

「あれ? 『ブキ・ビンタン』に行きたいんだけど?」 

「ああ、次来たバスに乗って」

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「循環バス」のはずなのだが、名も知らぬバス停だか車庫だかに降ろされ、たっぷり戸惑っていた。

日よけのある木製ベンチには同じバスの乗客が腰かけている。
彼らも待っているようなので、車両交換かあるいは運転手のシフトか、
なにかの事情で差し替えになったのだろうな、と勝手な推理を走らせていた。

答えの出ない推理を張り巡らしているとLEDに「BLUE LINE」と表示したバスが滑り込んできた。

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「これ、『ブキ・ビンタン』に行くよね?」

ベンチの誰にともなくそう尋ねると「OK、OK」と他の客も腰を上げていく。

別の路線に乗り換える形となったので、あらためてドライバーに行き先確認をし、乗り込んだ。
「パープル・ライン」のバスが止まった理由はわからず、すでに「ブルー・ライン」のバスは走り出していた。

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ブランドのロゴやデパートの看板があふれかえるエリアでバスを降りる。

『ブキ・ビンタン』はKLで一番ニギヤカなエリアらしい。
観光客中心のチャイナタウンとは打って変わった街のフンイキにちょっと押されていた。

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レートのいい両替店で滞在中に必要なリンギットを手にしたものの、買い物に意欲はナイ。
折り返して帰るには早すぎるし、歩き回るには暑すぎる、さてどうするかと思案のしどころとなった。

手持ちのリンギットもあるし、エアコンの効いたカフェにでも逃げ込むかとブラついていると、
広い交差点沿いに露店が店を開き、次々に増殖していく様子がみえた。

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行き場のない旅人と化していたので、迷わず飛び込んでみる。

まずはマンゴ・ジュースを購入、2RM。(写真9)
とめどない暑さで飲み物はいくら入れても止まるところを知らない。
隣の女性は大きなビニール袋でテイクアウト、どうやらそっちは4RMらしい。

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モスリムも多いマレーシア定番のロースト・チキン、(写真7)
煙と格闘するオッチャンにカメラを向け、「写真いいかな」と声をかけると笑顔でポーズをくれた。

日が傾くにつれ、繁華街の片隅に露店が増えていく。

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水曜日なので週末の市ではないし、ナイト・マーケットにしては時間が早い。
それに食べ物の露店ばかりが軒を連ねているのもなんだか奇妙だった。

活気ある露店の間を練り歩きながら、クエスチョンマークは消えない、なんだかわからないことが多い一日。


VELTRA

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Sentimental Bus @Kuala Lumpur [Malaysia (KL)]

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―DAY6―  6月22日

気づいたら10時を回っていた、完全に意識を失っていたようだ。

宿は客が少ないらしく、夜も朝も施設内は静寂に包まれていた。
自分しかいないのかもしれないと疑いもしたが、
トイレやシャワーに行く際にすれ違う人はいたので、そういうわけでもなかったらしい。

あるいは6月というヘンな時期が静かに過ごせる理由だったのかもしれない。

IMG_5919.jpg

昨夜は「客家料理」を楽しみながら、日本車が大好きという彼と話が大いに盛り上がった。
初対面でも共通の話題があると打ち解けやすい、そういう点では異国のほうが垣根がなかったりするのだ。

肝心の料理のオーダーは彼任せ、オイシイものはローカルに任せたほうが功を奏す。
こちらがやることは出てきた大皿を片っ端からやっつけていくだけ。、
こういうときはスキキライがないのは大きなアドバンテージ、
重ねて好奇心旺盛の食いしん坊、いやただの食い意地の張った小僧なのかもしれない。

そんな楽しい食卓をジャマしたくなかったので、無粋な一眼レフは出さずじまい、
すみません、UPする「客家料理」の写真は皆無、食べることとしゃべることに専念した夕餉デシタ。

IMG_5907.JPG

食後はクルマで移動し、ドリアン・マーケットへ。

水曜日だというのにマーケットは混んでいて、ローカルでニギワっていた。
ドリアンの旬は「夏」、ことによると旬を先取りの頃合いだったのかな。

久々の味覚に舌鼓、こいつばかりは日本では味わえないからね。

屋外のテーブルで飲み物片手にドリアンを頬張る。
翌日も仕事がある彼らに申し訳ないほど話は盛り上がり、気づけば日付が変わっていた。

チャイナタウンの近くまで送ってもらうという至れり尽くせり、こうして小さな宴は幕を閉じた。

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夜中に帰ってきたので、朝食も買ってきていなかった。
シャワーで目を覚まそうと廊下に出ると、キャスターバッグを引きずるチェックアウトの客とすれ違う。
かなりの数の宿泊者がいたようで、これもオドロキ。

宿のフンイキはこんな感じ、こちらのレビューをご覧くださいませ。
「レイン フォレスト ホテル」を【TripAdvisor】で検索


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あ、ちょっと気になること、というか軽ツッコミ。
ホテルサイトにレビューを書く機会があると思いますが、
「スタッフが親切だった」「従業員が優しかった」ってのやめましょうね、
日本人のレビューはこの手のカキコミばかりで役に立たず、読み死にしそう。

けなすわけではありませんが、次回はもういないかもしれない従業員のことを書かれてもねえ。
学生のオンナのコが泊まれば、若いスタッフは優しくするだろうし、
言葉も通じない相手は冷たくあしらうこともあるし。

できることなら「入口わかりづらい」とか「Wi-fi弱い」とか「シャワーが熱くていい」とかトカとか、
施設、設備に関することを書いてケロ。
みな限られた予算内で許される快適な条件の宿の泊まりたいのですから。
留学生やワーホリのスタッフも多く、シフトで働く彼ら「優しい人」が常に居続けるとは限らんのデス。

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さっくり着替え、早めのランチに向かった。

チャイタウンの一本裏手、クルマの激しい通りに気になる店に目星をつけていた、
迷いながらもタダでは歩かず、ちゃっかりこういうところに目をつけておくワケで。

「南香(ナム・ヒョン)」と掲げられたレストランに入る、おお、エアコンが効いている。

IMG_5980.jpg

店頭には賑やかしく鶏肉がぶら下がっていたので、おそらくは「チキンライス」の店、
チキンライスならハズレもないかな、とテーブルにつくと店員のおばちゃんがメニューを差し出してきた。

鶏肉とご飯は別々に注文するものらしい、合わせて6,8RM。(写真9)

「味、どうだった?」

レジのおばちゃんに問いかけられる。

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「シンプルでおいしかったよ。ローストも食べたいから明日も来るよ、近くに泊まってるんだ」

「あら、それはうれしいわ。で、あなた、ドコの国の人?」

おしゃべりな日本人はきっと少ないのだろう、当たり前のようにそう尋ねられた。

恥ずかしながら、後で調べてわかったんですが、「チキンライス」で有名なお店だったようです。
知らないで入って「シンプルでおいしかった」って、アンタ・・・。

エアコンの効いた店を出るとアジアの熱気が抱きつくように襲ってきた。
最寄りのLRT駅の『Pasar Seni』へ5分ほど歩いただけだったが、すっかり汗だくに。

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駅にやってきたのは無料のバスに乗るためだ。

マレーシア政府がKLへの観光客誘致のために「GOKL」という無料巡回バスを走らせている。
グリーン、パープル、レッド、ブルーラインという4つの路線がある、というので、
行きたい所も目指す場所もない身としてはまずは街を見て回ろうと、こいつに便乗、まさにタダ乗り。
http://www.go-malaysia.info/travel/gokl/ (GoMalaysiaサイト)

目にとまるものがあれば途中下車すればいいし、終点で折り返してきても車窓からKLを楽しめるからね。

わかりやすくカラーリングしたバスに乗り込むとエアコンが効いていて、車内Wi-Fiも飛んでいるらしい。
アナウンスこそないがモニター表示もされている、至れり尽くせりですね、マレーシア政府。

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停留所の気温表示は36℃を示していた。
車内で汗を拭きながら、「36℃のとろけそうな日♪」というフレーズが浮かんでくる、
あれ? 39度だっけ? いずれにしろ散々迷った昨日のほうが曇っていて涼しかったのかよ。

赤道から離れて来たのになんでKLのほうが熱いんだよ、と誰に言っていいかわからない苦情を飲み込んだ。







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Lost in Chinatown @Kuala Lumpur [Malaysia (KL)]

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8月頭に更新してから、ブログ更新が2ヶ月以上も疎かになっております。

航空券が高く、出かけないはずの「8月」でしたが、
チェンライ&バンコク行って、ハノイ&ハロン湾行って、と出たり入ったり。
9月に入ってもソウル&プサン行って、とドッタンバッタンしつづけ、
そのツケで10月にはアレヤコレヤと〆切の波が押し寄せてきまして、ブログ更新はすっかりご無沙汰に。

かろうじての「おんたいむ」報告ばかりで、ホントすみません、

2ヶ月以上あいてしまったUPLOAD、
ハナシはいまだ2016年の夏を彷徨っています。
楽しみにしてくださる方などいらっしゃらないかもしれませんが、どうかお付き合いのほどを。

>>>>>>>>>>>>>>>>

右も左もわからない大通りに放り出され、カラダもアタマも放心状態になっていた。

立ち尽くすにしてもKLの暑さがそれを許してくれない。
大通りの上を走る高架線を頼りに駅でも目指すか、とアテもなく歩みを進めた。
ただしこちらはスマホ持ちではないので、ナニ駅かわかったとて、という状況に変わりはないけど。

見知らぬ街でこういう状況に陥った場合、大手のホテルに駆け込むのが正着デス。
ホテル・ロビーは公共スペースでもあり、大手ホテルなら英語が通じることが助けになるし、
おまけにちょっと歩いただけで吹き出してきている汗を冷やすのにもいいのでね。

IMG_5921.jpg

「すみません、道に迷ってます、教えてください、『チャイナタウン』はどっちですか?」

大手ではないが構えの立派なそれらしいホテルのロビーに飛び込んだ。
スマホがない代わりに宿泊先のホテルの地図とアドレスはプリントアウトしてきていた。

「ああ、そこならこの通りを戻って右に折れて南に下って行けば、みつかるよ。これ持っていきな」

「ありがとう、助かります」

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差し出された無料の観光地図を受け取り、ざっくり目標の『チャイナタウン』を目指し、元の道を戻った。
どうやら高架線沿いにテキトーに歩いていたので、反対側に進んでいたようだ。
歩きながら地元民かつ英語が通じそうな人を見つけては、
「『チャイナタウン』ってドッチ?」と尋ねつつ、進んだ。

後で調べて分かったのだが、地図の青丸印を辿っていたらしい。

ただこの「迷子」はこれだけで終わらず、
ヒドイことにホテルサイトの地図がホテルの位置を「チャイナタウン内」と誤って表示していたため、
チャイナタウンのメイン・ストリートでも行ったり来たりし、
あるはずのないホテルを探し続ける、という悲劇は続いた。

うるさい土産店の客引きをあしらいながら、記載の住所、地図にないホテルを求め、
ここでもまた途方に暮れながら歩くことになったのだ。(地図内・紺の丸印)

KL map.jpg

この悲劇を解決するには宿に電話入れるしかないな、と思い、
地元の売店オバチャンに公衆電話の在り処を尋ねることにした。
ところがおばちゃんはこちらの問いかけを気にも留めず、手元のプリントを覗き込んでくる。
すると「このホテル、アッチじゃないかしら」と何気ないお言葉。

電話を探すことをやめ、しめされた方向にダメモトで向かってみると、
目指すホテルはあっさりと見つかり、悲劇は喜劇でエンディングを迎えてくれた。

IMG_5883.jpg

14時を回った一番熱い時刻に涼しいロビーに転がり込み、ようやくソファーに腰を下ろした。

「探したよ~」とチェックインの手続きをしながら、地図が間違えていたことを伝え、カギをもらう。
フロントの女性によるとホテルサイトの地図情報はホテルで設定するわけではないらしい。
ということで、サイトの地図は間違えていることが多々あるので、電話で尋ねるのが得策、
結果的にはおばちゃんに助けてもらったので、電話してないけどね。

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2階に上がり、部屋を開け、デイパックを置く。
シンプルで質素なシングル・ルーム、施設全体は清潔で共用のシャワーやトイレも快適そうだった。
目論見通り、キレイで新しい。
そう口コミもまだ上がってないぐらい新しい宿を探したのだからね。

誰もいないフロア、ひとまず歩き過ぎてかきまくった汗をシャワーで洗い流し、
シャツを替えると、カメラバッグだけを手にし、いつものようにすぐに出かけることに。

腹はペコペコ、ノドはカラカラだったが、シャワーが少しばかり意欲を回復してくれていた。

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まずは遅めのランチ、土産物屋だらけの『チャイナタウン』のメイン通りを外し、路地へ入り込む。
食堂に先客がいたのでそこに決めた、まずはナニか入れないことには。

「ワンタ~ンミ~ン! ドライで。麺はこれで」

店先のガラスケースの麺を指さしながら、店員にそう告げ、空いているテーブルに腰を下ろした。
すぐ横に排水溝があるような路地裏、アジアに居ることをあらためて感じさせてくれる情景。
こういうなにげなくどうでもいい瞬間が好きで、旅をしている気がする。(写真8)

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ここでも繰り返し書いていますが、シンガポールやマレーシアでは麺の注文にコツがある。
「スープ」はオーソドックスな「ラーメン」スタイル、
「ドライ」は茹でた麺に和えて皿に盛られてくる、いうなれば「つけ麺」スタイルですが、
スープにはつけず、どちらかというと麺にかけてほぐしながら食べます、コレ。(写真1)

フィットチーネみたいなきしめんみたいな幅広麺がうまい、6,5RMで遅めのランチ終了。

燃料切れになりかけたカラダにエネルギー充填、俄然、街歩きの意欲が沸き、
露店で買った「豆腐花」(1,7RM)を片手に、食後のデザートを頬張りながらあたりを彷徨った。

IMG_5885.jpg

日が傾きかけた頃、市バスに乗り、『ミッドバレイ』へ。

ソウルのホステルで知り合ったマレーシアンの友達と「ご飯食べよう」ということで、
街なかの大型ショッピングモールで待ち合わせ、再会の夕餉、というわけ。

「ナニ、食べたい?」

「食べたいのは旬のドリアンだけど、まあ、それは夕食じゃないよな、ジョークね。
 高級料理よりも普段食べられないローカル・フードがいいなあ」

彼女はおいしいものに詳しい友人を引き連れての登場、彼の運転する車内でナニを食べるかを算段、
するとドライバーの彼はこちらが「ドリアン」を食べられることに驚いている。

「この人、シンガポールに住んでいたのよ」

「アラマ~ でしょ?」(マレー語で「alamak」、日本語と同じ感嘆詞)

彼女の話に合わせ、マレー語で驚いてみせると大いにウケた。
「日本語と同じ意味なんだよ」と説明するとマレーシアの人にはテッパンで受けます、コレ。

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「じゃあ、『客家料理』はどう? そのあと『ドリアン』も食べに行こう!」

旅先でテーブルを囲む相手がいるのはうれしい喜び、一人旅の悲哀が一瞬で消し飛んだ。



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Malaysia-Singapore Second Link @Singapore [Singapore]

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―DAY5―  6月21日

赤道近くの国は6:30というのにまだ夜が明けておらず、闇に覆われたままだ。

静かに友人宅を後にし、暗い歩道を歩き、始発駅からMRTに乗り込むと車内は意外にも満席状態だった。
ガラガラを予想していたので少しばかり気後れしながら、空いている席を探し、腰を下ろすと、
駅を重ねるごとに人が増え、車内は満員電車へと変貌していった。

通勤ラッシュを嫌ってか、あるいは涼しい時間帯に通勤したい、というセンシティブな通勤者だろう。
これからオフィス近くであるいはデスクの上で、かつての自分と同じように朝食を食べるのかもしれない。

『Paya Lebar(パヤ・レバ)』駅で降り、『Tanjong Katong Rd.(タンジョン・カトン通り)』を歩く。

メールに書かれていた『Tanjong Katong Complex』はあっさり見つかり、
出発前の不安は少し解消された。
JBやマラッカに行く『Queen Street Bus Terminal(クイーン・ストリート・バス・ターミナル)』とは
違う場所をメールで指示されていたので、迷うことも想定して、早く出てきたのだが、
8:00出発のバスまで1時間近く余っていた、少し気合が入りすぎたようで。

ちなみにマラッカへは4時間、KLは6時間ほどのバス旅、以前、こんな感じでマラッカを訪れている。
https://delfin.blog.so-net.ne.jp/2008-06-24 (マラッカ紀行)

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その名の通りのコンプレックス・モールの中に進むと、小さなビルの中は休眠状態で薄暗い。
中では小さなスーパーが営業しているだけで、
茶店かカフェで朝食を、という目論見はあっさり崩れ去った。
さらには辺りを見回してもバス会社らしく物影やカンバンなどがなく、
消えかけたはずの不安はふたたび首をもたげてきていた。

そのスーパーで朝食用に車内で食べられるパンと飲み物を調達し、レジのオバチャンに問いかける。

「KL行きのバスって、どこから出るの?」

「ねえ、KLのバスだって、アンタ知ってる?」

オバチャンは知らないらしく、品出ししているオヤジサンに声高に問いかける。

「ああ、アッチじゃねえか、たしか」

忙しそうに働くオヤジサンは別の出口の方向を指さし、そう答えた。

「アリガトネ、探してみる」

時間はたっぷりあったので慌てはしなかったが、
小さなモールにバスの気配がないことが不安を掻き立てていた。

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再度メールをチェックしたものの、指定の場所も住所も間違えてはいない。
さらには早朝のモールには人影すらなく、尋ねる相手もいないので、
呆然とモールのタクシー回しでバスを待っているしかない状況になんとも落ち着かずにいた。
いてもいいはずのバス待ちの人もいないため、
シビレを切らしてメールにあった電話に問い合わせを入れた。

オペレーターの女性は「そこでいいのよ、バスは時間に行くわ」と告げ、素っ気なく通話を終えた。

なにしろ出発場所の表示もなければ、バス会社のプレートもなく、バスを待つ人もいない、
あるのは不安要素だけ、という状況下、
エアコンの効いた出入口のガラス越しにバスを待った。(写真2)

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ショッピング・モールのムダに広い駐車場の奥には大型バスが数台止まっていて、ドライバーが休憩している。
ジッと座っていても不安が募るばかりでやりきれなくもあったので、歩み寄って教えを乞うた。(写真3)

「『KKKL』のバスってここでいいの?」

「うちの会社じゃないからわからんなあ」

ドライバーは煙草をふかしながら、悪気なくそう答えた。
その後も清掃のおじさんやキャリーバッグを引くアラブ系男性に尋ねたものの、
クリーン・ヒットの回答は得られないまま、時間だけが過ぎていった。

IMG_5859.jpg

駐車場の大通りに面した側では時折、バンやバスが停まっては誰かを乗せて走り去っていく。
現場や会社に向かう送迎バスのようでもあり、それがKL行きのバスのようにも見えてくる。

遠目でそれを見ながら、「乗り場を間違えていたら、置いていかれただけ」、
「1500円でオモシロネタを買った、と思うしかない」、
と8時を回った時計を見ながらそんな風にも考えはじめていた。

するとその時、広い駐車場の外郭に大型バスが停車した。

デイパックを肩にモールの出入口から駐車場の端まで走る、外気はすでに東南アジアの暑さ満開だ。
それらしいバスが来ているのに見過ごして置いていかれたとなると癪なので、考えることもなく走った。

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「これって、KL行き?」

息を切らし、バスに駆け寄りながらチケットをひらめかせて見せる。
バスにはネットで申し込んだ会社のロゴ「KKKL」が大きく記されている。

「そうだよ、乗って」

8:05にやって来たバスは汗だくの1名を乗せると、
遅れたことを悪びれることもないまま、走り出した。
車内は今かいた汗が凍りつくぐらいエアコンが効いていた、
乗客は6~7名おらず、エアコンの効きも格別だ。
途中、乗客を追加することもないまま、シンガポール国内を北に走り、国境に到着した。

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どうやら着いたのは西側の新しい国境『Malaysia-Singapore Second Link』のようだ。
今までのウッドランドとジョホールを繋いでいた『Johor-Singapore Causeway』が飽和状態となり、
西側に増設された新しい橋の国境だ、通称『セカンド・リンク』と呼ばれる。

新しく造られたため、通行料金が高く、利用者が少ないらしい。(写真5)

後で調べてみるとバスが$5,6と$0,9、乗用車が$4,6と$1,2、新と旧で料金が4倍も違うようで。
10名も乗ってないバスで元取れるのかよ、といらぬ心配をしつつ、国境渋滞のないことに感謝した。
なにせ週末ともなるとウッドランドの渋滞はまったくヒドイ状態で、
バスを降りる乗客たちとともに歩いて越境し、そのままバスに戻らず、
2つの国を隔てる堤をJBまで歩いてしまった経験があるぐらいヒドイ。
https://delfin.blog.so-net.ne.jp/2008-06-22 (徒歩で国境越え)

8:40、一旦バスを降り、まずはシンガポールの「出国手続き」、
そして先で待っているバスに戻る。
バスで国境の橋を渡った後、また下車し、
今度はマレーシア「入国手続き」を行い、バスへ戻る。(写真6)

お定まりの乗り降りを繰り返し、国境を後にしたのは9:05、
旧国境に比べるとウソのような所要時間、出入国の審査場には行列すらできていなかった。

快適に国境を抜けた後、10:45のトイレ休憩までバスは休まず走り続け、優雅な睡眠を保つことができた。

11:10、郊外の大きなドライブインでトイレ・ストップをこなし、出発、(写真7)
13:50、ニョキニョキ生えた近代的なビルと激しい渋滞の出迎えでどうやらKLに着いたことが分かった。

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渋滞のさなか退屈そうなドライバーに「チャイナタウンのそばで降りたい」と告げると、
「もう降りちまいな」と素っ気なくアゴで示され、少し動いたところでドアを開けてくれた。

するとそれを待っていたかのように数人の客が荷物を抱えて降りていく、
そんな彼らに続いて慌ててバスを降りてみたものの、
ここがどこだかまったく判らず、頭真っ白旅行者推参。
それはそうだ、KLは来たことがあるといってもバス・ターミナルしか知らない、ドコだココ。

覚えがあるらしい他の客たちは早々に消え去っていた、なんだか今日はよく戸惑う日だ。


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Water Way Point @Singapore [Singapore]

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―DAY4―  6月20日

友人はガイドの仕事へ、奥さんは用事があるとそれぞれ出かけて行った。

家事をするお義母さんを横目に、こちらは心地よい風が抜けるリビングで子守りを担当、
風が吹き抜けるリビングで子供とミニカー遊び、幸いオトコのコなので気を使うことないのが助かる。

クルマ遊びに飽きてくるとタブレットを取り出し、電源を入れろといわれ、
起動すると当たり前のようにお気に入りの動画を見ている、この年からタブレットもおもちゃ。
ケーブルTVのお気に入りチャンネルも彼が覚えているので、こちらはリモコンを操作するだけ、
この日本人はもっぱらベイビー・ボーイのリモコンのリモコン的存在。

実はお義母さんの家事も料理だけ、掃除や洗濯は「アマさん」と呼ばれるお手伝いさんが担当している。

古くから共働きが当たり前で、外食が通常化しているこの国では家庭に「包丁がない」ことは当たり前、
作るよりもテイクアウトがラクで片付けの手間も必要なくなるから、「包丁」自体が不用品の扱い。

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朝食は職場近くでトースト&コーヒー、ランチは近所のホーカーズに食べに出て、
帰りには好きなものを打包(ターパオ=テイクアウトのこと)して、家で皿に開けて食べる、
と三食すべてが外食でもシンガポリアンにとってはなんのフシギもない。
ホーカーズや屋台メシはモチロン、レストランでもテイクアウトできないメニューはない上に、
作ると片付けるの両手間が省け、自炊するよりも安いのだから、包丁がなくなるのは自明の理デスネ。

この国で働いていた時は9時にオフィスにいくと、希望する人を取りまとめ、誰かが電話。
すると数十分後に1階にある店から「カヤ・トースト」と「コピー(コーヒーのことね)」が届けられる。
確かこのセットで$3(当時210円ほど)しなかった、ツケ払いで月末に払っていたっけ。

初めの頃は上司にならって「ハム&チーズ・トースト」にしていたのだけれど、
東南アジアならではの甘ったるいコーヒーとのヘビーなコンビネーションでは「デブ満載」と思い、
「カヤ・トースト」と「コピー・コソン(コーヒー・砂糖抜き)」に変えてもらったな、ああ、懐かしい。

そういえば給与のほかに「ランチ代」が支給されてましたな、シンガはそういう会社が多いようです。

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共働きがホトンドのシンガポールではお手伝いさんを雇うことが当たり前。
住み込みの場合と通いの場合があり、大概はエージェントを通し、雇い入れる。
費用は月2~4万円ほどでインドネシアやフィリピンからの出稼ぎ女性がこの職に就いている。
この他国からの「出稼ぎ組」は週末となるとデパート前に陣取っている、観光中に見かけた方もいるのでは。
なにせデパート前は涼しいからね、そこでプチ・コミュニティ形成というワケ。

シンガポリアンにとっては小さいときから家にアマさんがいて・・・というのが当たり前なのだが、
日本人からするとこの「お手伝いさん」という存在がなんとも違和感タップシ。
友人宅で雇い入れているのだから、客人として同じように振舞えばいいのだが、
コーヒーひとつ頼むのもぎこちなくなってしまい、自分で淹れたほうが気楽だったりする。
元来、人に頼むより自分でやるクチなので、さらにね。

そんなこんなでお母さんが戻るまで子守りタイム、心地よい風とともに。

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母親が戻ってくるのを待っていたかのようにベイビー・ボーイはお昼寝タイムへ、
リビングが静かになったのを見計らって、お義母さんの手料理で我々はランチタイム。

淡い味のトマトのスープが絶妙、日本ではあまりこういう調理法でトマトを食べないものね。(写真4)

午後になり、日差しも戻って来て、暑さもやる気を出しはじめた。
高層階のリビングなので風は抜けていくのだが、出かけないことに罪を感じ、
エアコンの効いたカフェで仕事でもしようとモバイルPCを抱え、出かけることにした。
といっても駅の反対側に出向くだけだけど。

駅の反対側に「巨大ショッピング・モールができた」というハナシを友人夫婦に聞いてた。
デカイ、というショッピングモールを探索しつつ、電源もとれるカフェを探すことに。

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MRTノースイースト・ラインの終点でもある『ポンゴール』は、
駅前に大きなバス・インターチェンジがあるもの、小さなホーカーズとスーパーしかない郊外の住宅地駅。
そんな終着の駅に2016年1月「Water Way Point」という巨大ショッピング・モールが開業した。
http://www.waterwaypoint.com.sg/ (Water Way Point公式サイト)

シンガポールではバス・インターチェンジ(地下鉄とバスの乗り継ぎ点)があるMRT駅には、
駅ビル状態のショッピング・モールが取りついていることが多い。
世界的なファストフードのチェーン店のほかに、日本でもよく見る名前のショップのカンバンが並び、
フードコートがあり、スーパーがあり・・・、というのがある種パターン化しているのだ。

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MRTの駅からアンダーパス(地下道)を渡り、ウワサのショピング・モールへ。

想像していた以上にバカデカサイズでゴージャスなモールだ、366日来ない間にこんな変化があるとは。
見覚えのあるアパレルショップを眺めながら、レストラン街へ降りると、
「大阪」「北海道」・・・、見覚えのある地名が並び、
併せたように「丼」「鉄板焼き」「定食」とドコカの国でお馴染みの料理名のノボリが立てられている。
イタリアンやタイ料理店もあるのだが、半分以上は日本関連の店で明らかに「日本ブーム」を象徴していた。
しかも平日だというのにどの日本料理店もそこそこ賑わっている。

カフェを見つけては「電源が取れる?」と尋ね、いい答えを得た店でコーヒーをオーダーし、席に着いた。

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PCを広げ、仕事の連絡を済ませると、思いつきで浮かび上がった旅の算段をはじめた。
11日間の滞在でシンガに留まっているのもオモシロミがない、マレーシアに足を伸ばすのはどうだろう。
とはいえ、国境の町・JB(ジョホールバル)ではいつもと大差ないし、
世界遺産の町・マラッカには何度も足を運んだことがあるし、と思いつきも霧散しかけたが、
ふと「KLにでも行こうかな」というアイデアが湧いてきた。

KL(クアラルンプール)行きのバスが安い、なんてネタが、
シンガポリアンの友人との話しに上っていたことを思い出していた。

ほんじゃま、なんぼでいけますでしょ、と思って調べてみると、
曜日、時間帯によって異なるが、SIN~KLが片道$20ほど(≒1,500円)、
週末は出稼ぎや帰省客で値が上がるが、6時間の移動でこの値段とは。
https://delfin2.blog.so-net.ne.jp/2016-06-22 (おんたいむKL)

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距離はだいぶ違うのにマラッカ行きのバスと大差がない、それだけ利用者が多いということか。
KLの安ホテルがRM60(≒1,500円)ほど、バスに合わせてKLに2泊しても悪くない。

トータル6,000円の海外旅行、ちょっとこれ、いいアイデアなんじゃない。

Water Way Point@Punggol

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Decathron @Singapore [Singapore]

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―DAY3―  6月19日

「お参りに行く」というのでついていくことにした。

仕事に出かけた友人を除き、奥さん、その母さん、お母さんの妹、アマサン(お手伝いさん)、
それにバギーに乗ったベイビーという陣容のちょっとした団体でお出かけ。
お手伝いさんが留守番をすることもあるが、アマサンも一緒に、というのが友人宅のスタイルらしい。

MRTで『Bugis(ブギス)』へ。

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旅先で子連れの小団体で動くことがないので、ちょっとオモシロ体験。
シンガポールはインフラが新しい国だけあり、かなりバリアフリーの整備が行き届いている。
MRTの駅構内にはかならずエレベーターが備わり、
最近は車内のドア横のシート(みんなに人気の席)はすべて「妊婦さん用の優先席」になっている。

この国でも少子化が問題、その一策としてまずは妊婦さんの優遇措置が提供されている。
MRTにバギーで乗り込んでも誰もイヤな顔はしないし、乗り降りを手助けする人が多いぐらいで、
煙たい顔をするどこかの国とは大違いだ。

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かつての職場のあったビルの裏手だった『ブギス』はすっかり様変わりして、
MRTの駅には2つも3つもショッピング・モールが隣接され、
『ビーチロード』沿いはニギヤカになり、ローカルを集める人気エリアに様変わりしている。
以前はオーチャードから離れていたので、ちょっと毛色の変わったエリアだったんですけどね。

ブギスの駅から横断歩道を渡ると土産物やアクセサリーを売る小さい店が軒を連ねる隘路が延びている。
色鮮やかなフルーツ・ジュースを売る店が人を集めている。(写真1)
圧縮した竹下通り、というと分かりやすいだろうか、日曜ということもあってゴミゴミ感は割り増しだ。

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擦れ違いに肩を交わし、身を翻しながら混雑した通路から開放されると果物屋の芳香が鼻腔をくすぐる。

向かいの『アルバート・ホーカーズ』の手前では、
「トライショー」のユニフォームを着たオヤジサンたちが退屈そうに予約の時間を待っている。
その脇を通り抜け、地元デパートの前を左に折れると唐突に人混みが現れる。

ここがシンガポールで一番古い仏教寺院である『観音堂』、本日の目的地。(写真3)

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ハデな色彩とそれにも増して次々と訪れる参拝客が明らかに日本の寺と異なっている。
門前では供物や花、大きな線香の束を売るオバサンたちが訳知り顔で出店を構え、客をさばいている。
どうやら今日はなにかの吉日と日曜が重なっているらしく、それで尋常じゃない人出らしい。
その人の多さはさながら初詣客の如し、なのだ。

奥さんとお母さんがお参りしている間、ベイビーを預かり、バギーで周辺をガラガラ歩く。
「即製おとうさん」と化してウロついていると、子供経由で話しかけられたりするのがオモシロイのだが、
残念ながら中国語はわからないのです、このおとうさんは。

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ランチタイムになり、ベーシックな中華レストランへ。

お参りしたあとは外食、というのが日曜の家族の流れらしい、あるいはベトナム・スタイルなのかな。
子供の頃、デパートに行って食堂でご飯を食べて、というのにも似た週末家族行事は世界共通。

食後に『ブギス』の駅で分かれ、こちらは『Bedok(ベドック)』へ向かった。

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ネットで見つけた巨大スポーツショップ「Decathron」が新しくできたのだ。

フランス系の大型店でヨーロッパで急成長のスポーツ・ショップなのだが、
ほとんどのスポーツ・ギアを自社ブランドで固めているのが他のメガ・ショップと異なる部分。
どんなスポーツでもカンタンに手軽に楽しめる、という感じなのかな。
なにせ旅先でもスポーツ・ウェアぐらいしか買うものないですからね、ちょと楽しみ。(写真8)

ちなみにフランスのメーカーなので「h」を発音せず、「デカトロン」と読む。
ただしここは「英語」のシンガポール、当たり前のように「デカスロン」と呼ばれていたのがオモシロイ。
某有名ブランドも「ルイス・ヴィトン」と呼ばれるからね。

目論見は早々に崩れ、真剣にスポーツ、テニスしているこちらを満足させるようなものはナシ。
客層はもっぱら家族連れ、「今度の日曜、スポーツでもしましょうか」というコンセプトのお店デシタ。
ただし球技からキャンピング、Xスポーツまでほぼすべてのジャンルを網羅していたのはサスガ。

肩透かしを食らった形になったが、それにはメゲズに見知らぬ駅を探検探索探訪。
近所のホーカーズで「テ・ペン(アイス・ミルクティ)」で一息ついた後、MRTで帰宅の途に。

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街歩きの熱を地下鉄のエアコンでタップリ冷やし、『Punggol(ポンゴール)』駅を降りると、
数時間前に分かれたベイビー・チーム、家族の一団と改札口でバッタリご対面、同じ電車だったのかな。

互いに「オおオ???」と声に出していた。


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SUPERBOWL LIII [Sports]

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正月ムードもすっかり消え去り、ひたすら乾燥しまくりの冬ですが、いかがお過ごしでしょうか。

1月頭に発作的に釜山に飛んで以降、ブログ更新を怠っております、すみません。
って今回に限らず、旅の綴りはいまだ2016年6月の「シンガ&KL」で滞ったまま,
ただただ「おんたいむ~」の旅の報告を重ねるばかりです。

その釜山から戻り、原稿の〆切と「NFL Playoff Games」から離れられず、画面を睨み続ける毎日、
メインのデスクトップPCを買い替えもあり、合間のデータ移行でこれまた画面見つめ続けの連続。
それでもまあ、昨今はブラウザもメーラーもクラウドでシンクロできるので、
買い替えによるデータ移行もかなりラクですけどね。

9月頭のKICKOFFから約16週間=4か月のレギュラー・シーズンを戦う32のチーム、
年末には4つの地区で優勝したチームと勝率上位のワイルドカード2チームに絞られ、
AFC6チーム、NFC6チームの12チームのみが1月からポスト・シーズンへ進む権利を与えられる。

プレイオフに進めなければ、この12月でシーズン・エンド、
とはいえ勝ち上がった12チームも負ければその瞬間にシーズンが終わる過酷な試練が待ち受ける。
選ばれた12のチームは一戦必勝のプレイオフ・トーナメントを戦い抜き、
生き残った2チームが対峙するのがSUPERBOWLというわけ。
昨今、アメフト(この略し方はスキじゃない)というと日大に引っ張られちゃいますけど、これが本筋。

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さてそのPLAYOFF Games、「WILD CARD ROUND」は4試合のうち3試合でホームチーム敗戦の波乱、
「DIVISIONAL ROUND」は休養たっぷりのシード1、2位がホームで挑戦者をあっさり退けた。
このブログでも繰り返し記しておりますがNFLで「もっともおもしろい試合」と言われているのが、
「CONFERENCE CHAMPIONSHIPS」=スーパーボウル出場チームを決めるカンファレンス決勝です。

「ホームが圧倒的有利」ということを裏付けるように2013年以降、
シード1位がスーパーボウルを逃したのは2016年のダラスだけ。
レギュラー・シーズンで好成績を上げたチームが強いのはモチロンのこと、
その強いチームがホームで戦えるまさに「ホームフィールド・アドバンテージ」がこのデータに現れてます。

勝ち残るのはニューオリンズ(NO)とカンザスシティ(KC)か、というのが妥当なライン、
しかもスーパーボウルはできたばかりのアトランタのドームで行われるので、
ドームチームのNOがそのまま勝ち切るのかな、というのが大方の予想、というか自分の見解。
KCは個人的に好きなチームだが、アンディ・リードじゃスーパーは勝てまいな、という裏付けもあり。

とまあ、好き勝手な予想をしつつ、生中継の画面に食いついて見入る。

結果はAFC、NFCともにオーバータイム(OT)に突入し、アウェイのシード2位が勝ち切った。
そんな幕切れあるかねええ、書こうと思っても書けないシナリオ、フットボールはこれだからやめられない。
-------------------

第53回SUPERBOWLはジョージア州アトランタ『Mercedes-Benz Stadium』が会場、
ファルコンズのかつてのホーム「ジョージア・ドーム」に隣接して造られ、2017年にこけら落とし、
「Mercedes-Benz USA」が冠スポンサーとなっている開閉式のドーム球場。
キャパシティは71,000席、スーパーボウルの際には75,000まで拡張される。
動画のとおり、かなり異質のドーム・スタジアム、昔、家にこういう蒸し器あったよな、金物の。



アメリカの好景気に押されてか、このところNFLは新スタジアムの建設ラッシュ、
昨年のSB会場となったミネアポリスの「U.S. Bank Stadium」は2016年、それにアトランタが続き、
2020年には移転したラムズとチャージャーズが共用するスタジアムがLAで、
ラスベガス移転するレイダーズのホーム・スタジアムが「ザ・ストリップ」のすぐそばで産声を上げる。

「世界でもっとも成功しているプロ・リーグ」というだけあり、新しいスタジアムが続々登場。
なにせスタジアムが古くなれば、チャージャーズやレイダーズのように逃げ出すチームが現れ、
街自体がNFLフランチャイズを失ってしまうこともある。
公共物であるスタジアムは部分的に税金も投入される、そのため、住民投票で否決されると、
チームには他の町から移転の誘いが沸いてくるのだ。

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試合前の話題は少しばかり盛り下がり傾向、ここ5年で4度出場のペイトリオッツ(NE)に興ざめの感が。
「パリティ」を基調とするNFLの理念にそぐわなくもあり、
この晴れ舞台で彼らを見続けるのはかつて4年連続出場したビルズを思わせ、食傷気味でもあり。
彼らのフットボールは素晴らしく、1勝2敗という低調から頂点まで這い上がったチームに罪はない、
なにせ8年連続チャンピオンシップ出場という驚異の成績を刻んでいるのだから。

一方のラムズ(LAR)はセントルイスに別れを告げ、かつての地に舞い戻り、わずか3年で大舞台へ。
チームを変貌させたのはHCショーン・マクベイ、30歳(!)でヘッドコーチ(HC)職に就き、
NFL史上最年少HCという話題をさらうばかりか、
前年4勝のチームを1年目で11勝まで引っ張り上げ、プレイオフにまで駒を進めてみせた。
そして今年はSB進出、もちろんこれはSB出場のHC最年少記録。

彼の指揮に応えたのが、3年目のQB#16J・ゴフ、4年目RB#30T・ガーリーのコンビ、
守備では今季のサック・リーダー、2年連続最優秀守備選手のDT#99A・ドナルドが5年目と
若いチームが老獪な「王朝」相手にどれだけ暴れまわれるかに注目が集まる。

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#2 New England PATRIOTS(NE)vs. #2 Los Angeles Rams(LAR)

驚きは入場してきたラムズへのブーイング、
通常、強いチーム、有名選手に浴びせられるはずのブーイングが若いラムズの面々に注がれた。
おそらく原因はチャンピオンシップでとられるはずだった反則が取られなかったこと。
このファウルがなかったことでOTへ突入し、セインツは敗れ去った。
リーグの判定、措置に対するブーイングを若いラムズが背負わされる形に。

ナショナル・アンセム(国歌斉唱)はグラディス・ナイト、グラミー賞7回を誇る「ソウルの女帝」とのこと、
アトランタという土地柄にちなんだ選出だろうがちょっと馴染みがね、などと思っていたら、
演奏と噛み合わず、音ズレ、ムムムという感じの国歌斉唱で幕開け。



コイントスに勝ったラムズが後半のボールをチョイスし、まずはパッツのシリーズではじまる。

当然のようにパスで来ると思いきや、4連続でラン・アタック、
相手のウラをかくのがフットボール、1stシリーズのシナリオを組んでくるパッツのいやらしさよ。
5つ目のプレイで初めてのパスを試みるとこれがまさかのインターセプト、
ボールを奪ったラムズがイキオイに乗るには十分なプレイだったが、ここは3&OUTであっさりパントに。

相手にミスに乗じることができないと今度はピンチが押し寄せる。
パッツにテンポよくボールを進められ、あっさりレッドゾーン(20yライン)手前へ。
なんとベテランKゴストウスキが46yのFGをミス、実はこのFGミスがこのゲームを象徴していたのかも。

結局、パッツが11:47ボールを支配したが、どちらもキー・プレイを見い出せず、1Q終了、0-0。

その後、パッツが42yFGを決め、まずは3-0と先制。
圧倒的な攻撃力を誇るラムズは逆襲に転じたいが、3rdダウン・コンバージョンをクリアできない、
対するパッツも今一つリズムに乗れないまま、前半終了、なんと3-0という驚きのロー・スコア・ゲーム。

お楽しみのハーフタイム・ショウは「Maroon 5」にトラヴィス・スコットとビッグボーイがジョイント。
マルーン5はキライじゃないがライヴ向けじゃないよね、ステージングが噛み合わず、イマイチ感満載。



後半に入っても膠着状態が続く。

互いに2シリーズ、ボールを進められず、ディフェンスの奮闘というよりかは攻撃のキーが見いだせない状態。
特にラムズは肝心なところで反則を犯す、これがSBという大舞台が生み出す緊張の産物か。
3Q終了に近い12:49、ラムズのKズーレーンが53yのFGを決め、3-3の同点に。

このまま後半折り返し、3Qまでタッチダウン(TD)なしという史上初の珍記録が生まれた。

辛抱し続け点を与えないディフェンス、その守備陣に応えようともがくオフェンス、
攻撃している時間が長ければその間に守備は休むことができ、休んだ守備は相手の攻撃を容易く止められる、
というのがフットボールの裏表、守備が攻撃の背中を押すのか、攻撃が守備を勢いづけるのか、ガマンが続く。

4Q早々、ラムズが初めて12プレイを重ねるがボールは進まず、パントに。
すると18、13、7、29yとパッツのパスが通りはじめる。
最後はRBミシェルが2y、エンドゾーンに走り込み、このゲーム初のTDをあげた、10-3。

ここまでラムズ攻撃陣で一人気を吐いていたのがWRクックス、彼へのパスがキープレイになるかという矢先、
彼の目前でCBギルモアがインターセプト、残り時間4:17でラムズが致命的なミスを犯した。
あるいはパッツ・セカンダリーが彼を泳がせていたのかもしれない。

ガマンし続けていたラムズ守備陣に疲労の色、先ほどの点差でボールを持っていれば希望の兆しも見えるが、
ここでのボール・ロストは失望感に繋がり、一気に疲労が襲い掛かる。
スルズルとボールを進められ、41yのFGへ、13-3、パッツが2シリーズの差を奪った。

この時点で時計は1:12残っている、1TD返せば疲労困憊の守備陣も蘇りを見せるだろう。
しかしボールは進まず、48yのFGでオンサイド・キックに希望を繋ぐ。
この時点ではTD+FGでもFG+TDでも同点にする手順は変わらない。
しかしKズーレーンのキックは左に外れ、すべての計算は水泡に帰した。

13-3、ペイトリオッツが昨年の雪辱を果たし、ここ5年で3度目、通算6度目の栄冠を手中に収めた。

ニューイングランド・ペイトリオッツ 〇13-3●ロサンゼルス・ラムズ

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彼らはこれでスティーラーズと並び、最多タイの優勝回数、カウボーイズ、49ERSの5回がそれに続く。
出場回数は11回、次点がスティーラーズ、カウボーイズ、ブロンコスの8回なのでその強さがわかる。

リーグを見渡すとライオンズ(1930年創設)、ブラウンズ(1999年再建)、
ジャガーズ(1993年創設)、テキサンズ(2002年創設)はSB未出場だ。

常勝チームの優勝ということ以前に「3QまでTDナシ」「全TD1つ」で、
「スーパーボウル最少得点」という記録を生み出してしまい、大きく盛り上がりに欠けた試合となった。
ラムズは今季リーグ2位の平均32・9点、パッツは4位の27・3点という攻撃力を誇ったが、
フタを開けてみると合計得点は16、SB史上最少得点記録となった。

ラムズは1972年のドルフィンズ以来、2チーム目となる「TDなし」を記録、
またスーパーボウルで「TDパスがない」というのは史上初めてのことだ。

さらにイケてないハーフタイム・ショウでチャンネルを変えてしまった人が多かったらしく、
視聴率は後半からガタ落ち、やはりハデなお祭り騒ぎのスポーツ・イベントだけに、
「タッチダウンがないなんて」ということになったたのだろう。
なにせこの日は「全米でもっともピザが売れる日」なのだ。
「フットボールを観ない人でもスーパーボウルは観る」というぐらいの年に1度のお祭り騒ぎ、
当然、ハデなタッチダウン・シーンが観たいに決まっている。

ボストンはこれでMLBとNFLでダブルのチャンピオン、「BOSTON Strong」が大きな実りを得た。

そのお祭り、来年はフロリダ州マイアミ、「Hard Rock Stadium」で行われる。
かつて「ジョー・ロビー・スタジアム」と呼ばれていたドルフィンズのホームが舞台となる。

第54回SUPEBOWLを目指すKICKOFFは9月初頭、いつものようにそれまでNFLファンは長いお休みに。

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と言いたいところですが、
今年はSUPEBOWLの翌週から対抗リーグ「Alliance of American Football」がスタートする。
https://aaf.com/

「NFLと競合しない」「CBSが後ろ盾」などこれまでにも現れては消えた対抗リーグの反省を生かしスタート、
「KICKOFFを省略」「TVCMタイムアウトなし」などファンの興味を削ぐ部分を排除、
8チームで行われるリーグとなるがNFLフランチャイズを極力避けるなど工夫も凝らしている。

かつて1983-85年にあった「United States Football League (USFL)」、
2009-12年にあった「United Football League(UFL)」 なんてのもありました。
いずれもNFLに対抗しようとして数年で消滅したのが実情。

2001年にWWFとNBCが創設した「XFL」は体勢を立て直し、近々再始動を目論んでいる。
AAF同様、NFLと競合しない道を模索しているようだ。

蛇足ですが、1946年誕生の「All-America Football Conference」は3年後にNFLに合流、
そのメンバーがブラウンズ、49ERS、コルツの面々。
1960年に最大のライバル「American Football League(AFL)が誕生、
このままでは両リーグ共倒れになると合併し、現在のNFLの形となる。
AFLからの合併メンバーがペイトリオッツ、ビルズ、ドルフィンズ、タイタンズ=ジェッツ、ベンガルズ、
オイラーズ(現タイタンズ)、テキサンズ=チーフス、ブロンコス、チャージャーズ、レイダーズで
現AFCに名を残している。

1970年の合流前の優勝決定戦は「AFL-NFL World Championship Game」と呼ばれ、
「SUPERBOWL」という名称が用いられたのは第3回、
その時、初めてAFL代表のジェッツが勝利し、全米を熱狂させた。

その「SUPERBOWL」の名付け親がAFLの創設者ラマー・ハントであることは有名なオハナシ。
あ、そうそう、ヘルメットに最初にロゴを入れたのはラムズであることも記しておきますね。

ネタに尽きないフットボール話ですが、こうしてシーズンは暮れていくわけで。

Are you ready for some Football???



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Connecting Flight @Beijing [Singapore]

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―DAY2―  6月18日

朝からたっぷりと湿気を含んだ暑さに絡みつかれ、あらためて東南アジアにいることを思い知らされていた。

そんな朝にキッチリと起き出し、お義母さんが作ってくれた「ベトナム風スープ」で朝食タイム、
いや「風」じゃないな、ベトナム人のお義母さんがベトナムの調味料で作ってくれているのだから、
まんま「ベトナムのスープ」@シンガポールだ。(写真2)

野菜たっぷりの汁の中にフォーと似た麺を落とし込んで食べるのだが、こいつがシコタマうまい。
細い麺がスパイシーなスープを吸い込み、その旨味が長距離移動で疲れたカラダに染み込んでいく、
無限連鎖で箸が止まらず、スルスルと胃袋に入っていく、同時に大量消費的野菜吸収で健康まっしぐら。

多めに作ってくれたようですぐにオカワリが供さると「あなた、よく食べるから」と笑っていた。

スキキライなく出されたものは片っ端から平らげるのは子供の頃からの習慣、作法、流儀だ。
それが功を奏したか、前回の滞在からお義母さんのウケがいいぜ、と友人が笑っている。
今回の来訪を告げた際には「アレコレ料理作る~」とお義母さんは気合を入れていたそうだ。
寝床を提供してもらっている大いなる居候のくせに、まことに大飯ぐらいですいっません~。
スキキライなしは旅先では大きなアドバンテージ、特技としてSNSのプロフにでも記しておこうか。

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昨夜、『ポンゴール』の友人宅には日付が変って時計の針が1時を過ぎた頃合いにたどり着いた。

羽田を飛び立ったCA184便は3-3列座席の中型機で驚いたことにほぼ満席、
こちらのリクエストは通らず、悲しいことに窓際の席が割り当てられた。

将棋の穴熊状態で好きじゃないんだよなあ窓側、と思いつつ、
北京までの短いフライトとあきらめ、窓にもたれて、始発電車で運んで来た眠気に従うことにした。

フライトは定刻通り、ぴったり4時間で『北京首都国際空港』に降り立った。

ここは何年振りだろう、ツアコン時代に何度も出入りした空港だが「戻って来たなあ」という感慨はない。
社会主義国らしく飾り気も味気もない空港設備で、感動に浸るにはあまりにも無味乾燥だからだろうか。

案内板も手際がいいとはいえず、空港職員にはホスピタリティの欠片もなく、空港内は社会主義国感満載。
オタオタと戸惑い、ウロウロと迷いながら「国際線乗り継ぎ」という矢印をなんとか見つけ出し、
狭い通路に進むとそこでは「パスポート・チェック」、トランジットなのになんだコレ。

チェックを終えて階段を降りると、もう一度「パスポート・チェック」があり、データを読み込んでいる。

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どうやらこの国は乗り継ぎ客の個人データも欲しいらしい。
行列でしっかり待たされ、ようやく順番が来るとトランジットのスタンプを押され、軽い喪失感。
う~ん、残ページ少ないから乗り継ぎ程度でページを消費したくないんですけど、と思いつつも、
言葉にして社会主義国の公務員に抗えるわけもなく、おとなしく尻尾を巻いて、次の列に続いた。

狭い通路に並ばされたまま、今度はX-ray検査(手荷物検査)で待たされる。
乗継便では当然の手順なのだが検査機器が2列しかないため、進み方は致命的に遅い。
便数の増加に設備が追いついていない上に、余るほどいるスタッフの半分以上は無駄口に夢中、
そんな彼らがみなをイラつかせているのは明らかだったが、中国政府とやり合う物好きがいるはずもなく、
この不遇なる状況では「ロンドンから」という後ろの客とグチりあうぐらいしかやれることはなかった。
フライトで疲れたトランジット客はみなウンザリした表情で、きっとこの国が好きになった顔だろう。

艱難辛苦を乗り越え、ふたたび国際線ターミナルに解放された。(写真3)

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「Priority Pass」を使い、『AIR CHINA FIRST CLASS LOUNGE』へ。(写真4)
行列で時間を失いはしたがまだ3時間は残っている、シャワーを浴び、イラつく気分と汗を流し、
遅めのランチを摂ってのんびり過ごすことにした。

シンガポールへ飛ぶCA969便は3-3-3の配列、席番65番まである大型機材だがほぼ満席だ。
バス搭乗を経て、席に着くと機材点検で1時間ほど飛び立てない不遇、
とはいえこちらはラウンジでしこたまランチを詰め込み、シャワーでスッキリしていたので、
席に着いた時点で大いなる眠りに包まれ、離陸も知らない有り様だった。

当然、遅れを取り戻すフライトになるかと思いきや、定刻21:40のフライトは22:50に到着、
遅れた上に利息までつけて、チャンギ空港に降り立つことになった。

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幸いなことに入国審査はガラガラ、スルー状態でターンテーブルに向かうことができたが、
肝心のバゲージがなかなか出てこず、最後までこちらをイライラさせてくれた、中国ってやつは。
最終バスは23:50、ターンテーブルの根っこに張りつき、腕時計とニラメッコの時間が続いた。

23:40、ようやくバゲージがご登場、機材のドアを出てから30分以上もかかっているじゃないか。
発見の瞬間にカートに乗せ、気分的には青ざめながら、地階の市バス乗り場へ駆け下りた。

「XX番のラスト・バス、行っちゃった?」並んでいたシンガポリアンに尋ねると「来てない」とのこと。
安堵して列に並び、額の汗を拭っていると制服姿で帰宅するオンナのコにくすりと笑われた。

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23:50、時間通りやって来た最終バスは冷蔵庫並みにエアコンが効いていてシンガポールらしかった。
その車内でも止まらない汗を拭っているとさっきと同じコたちにふたたび微笑まれた。
車内で友人に電話を入れ、バスを掴まえたことを伝え「1時を過ぎることになるかも」と付け足した。

ちなみにシンガポールではバスだろうがMRT(地下鉄)だろうが、車内での通話はおかまいなし。
訪問した国でいうと車内で通話できない国というのは、世界中で日本だけのような気がします、ハイ。

午前4時に家を出て午前1時に現地着、通常なら10時間ぐらいのところを21時間かけての道のり。

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短期の旅行であるなら、もっともいい時間でもっとも早くたどり着くことをオススメします。
5日間で20万円の旅としたら、一日のコストは4万円、それを移動に費やすのはモッタイナイ。
ハッキリ書くけど、安くても乗継便はオススメしません、遅延や変更のリスクもありますからね、
限られた旅の時間をムダにしないリスク管理は出発前でもできるのです。

こちらは11日間の滞在、遠回りしても安いしマイル貯まるしという極ヒマツブシ的選択ですから。

重ねて行程に「移動」が多くなる旅はオススメしません。
さすがに昨今「ヨーロッパ10日間5ヶ国周遊」なんてのは人気がなくなりましたが、
これなんかもう移動~見学~移動~見学~移動の毎日ですからね、ホテルで荷物広げるヒマもない。

短期のアジアでもアッチ行ってコッチ行って・・・って、一度の旅で盛り込みたくなるのはわかりますけど、
バスに乗っている時間、地下鉄移動でロストしている時間のことを考えましょうね。

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などと書き連ねている自分を正当化するかのように、お義母さんの朝ご飯のあとは出かけもせずのんびり、
午後の深い時間になってから、ブラリと近所のスーパーに出かけた。
お決まりのグァバ・ジュースとヨーグルトを買い、$1のスイカ・ジュース片手に疲れたカラダを解し歩いた。

移動の疲れをなんとなく引きずっているので、到着初日はスロー・ペース、今日はこれでオシマイ。


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Fly to SIN via PEK @Beijing [Singapore]

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―DAY1―  6月17日

行き先未定で航空券を探していた。

地元で行われたテニス・シングルスの公式戦は歯がゆい結果で終わり、
勝ち残っていればやってくるはずの次戦予定はポッカリ空白に。
仕事の山も越えていたので、空いた日程と心の隙間を埋める格安航空券を探し求めていた。

格安航空券、アジア圏での「底値」相場を語るなら、
韓国なら2万円以下、香港なら3万以下、シンガ、バンコクの遠方なら4万程度、
これはモチロンFSC利用でのオハナシ。

LCCの「プロモーション・チケット」や「セールス」となるとこのワクにはまらけど、
直前予約となるとLCCにメリットはナシ、FSCに軍配が上がる。
同価格なら誰だって荷物超過の心配なく、のんきに飲み物を飲めるFSCに乗りたいよね。

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それと安いチケットを探したいならまずはその国のフラッグ・シップ(旗艦)=自国便は外すこと。

シンガならシンガポール航空(SQ)、バンコクならタイ航空(TG)がこれに当たり、
価格は格安航空券の底値から3~5割増しが当たり前。
日本発着の場合、ANAやJALがこれに当たるので必然、安いデモノは少ないと思っていいデス。
ビジネス・ユーザー向けにいい到着時間をおさえていて、価格設定が高くても払うのは会社なのでね。

ハッキリ書いちゃうと「やっすいチケットなんて売らなくてもいいのですよ」というのが航空会社の姿勢。

ツアーや格安航空券の客を10人乗せるなら、ビジネスクラス(C席)1人運んだ方が利益率は高いからね。
「空気運ぶよりマシ」状態で市場に吐き出されるわけですね、「格安航空券」の類は。
なので翼より後ろの席に座ることになったらあきらめてください、オマケの席です、ソコは。

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「4万円出してタイ」をぶらつくか、はたまた「4万円でシンガ」に里帰りするか、
画面をニラミつつ、旅行系サイトを踏み散らかしていると「羽田発4万円」というチケットが目についた。

中身は中国国際航空(CA)=エア・チャイナの羽田便、北京乗り継ぎはメンドくさかったが、
4万円という価格とCAがスターアライアンス・メンバーであることに気を惹かれた。

前述と同じ理由で、ビジネス・ユーザーが多い羽田出発は成田発より必然、値が張るわけですね、
都内からの利便性の高さから、成田への交通費を差し引いてもまだ羽田発は高い。

重ねて収益に結びつかない格安航空券は「マイル加算率0%」なんてモノが多いのです、
ツアーでマイルがつかないのはこのパターン。
ところがCAのこのチケットはマイル加算がある、50%加算だがつかないよりはありがたい。
かつてユナイテッド航空(UA)やデルタ航空(DL)などは格安チケットでも100%マイルが貯まったので、
東海岸往復+アジア往復でもすれば、日本の国内線に換えられるぐらいのマイルが貯まったんですよね。

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「羽田発ならいいんじゃない」とか「北京乗り継ぎがメンドウ」とかツブヤキながら、
旅行会社ごとの価格を見ると3万円台で売っているところがあったので、こいつをクリック&決済完了、
こうして366日ぶりのシンガ行きが決定、チケット代金はこんな感じ。

航空券代金     :19,000円
空港施設使用料  :2,670円
海外諸税      :5,870円
燃油サーチャージ :3,800円
-------------------------------
合計      :31,340円

シンガ往復で3万円なら上出来、FSCでバゲージも預けられ、マイルも貯まるわけですし。

旅を重ねていると「そんなに安いチケットはどこで買うの?」「その値段は片道?」、何回いわれたことか。
昨今の航空券に限っていえば、安いものを探す方法はネット一本、店頭販売に安いものナシと言い切っていい。
航空会社と旅行会社のサイトをただただ検索するだけ、みなさんスマホ持ちで手軽なはず。
ネット販売の普及で最近はウラワザらしいものはなくなりましたしね、難解ではありませんぜ。

ちなみに海外航空券においては「片道」は格安航空券の往復とさして値段が変わりませんので、
上記質問はナンセンス、留学や駐在者以外は買わないと思われ。
ツアーなどでパスポート失くしたり、病気になって帰国日をズラことになると本来の格安航空券は破棄、
あらためて買う帰りの片道チケットは確実にツアー代金より高くなりますので、ご注意を。

安いチケットを探したいというアナタ、バナーにもあるスカイスキャナー楽天トラベル
トラベルコ、Yahooなど旅行系サイトで検索し、次のデータを収集していくと安いデモノを掘り起こせるかも。

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#1 その時期、その月、その曜日の相場を知る。

#2 航空会社、便名をチェック(直行便か、マイル貯まるか、時間帯など)。

#3 同じ便名でもサイト、旅行会社により価格差があるので、他で検索して比べてみる。
   通常、表示の金額は「航空券代金」のみ、そこに「空港使用料」が5千円ほど、
   代理店手数料が2~5千円がプラスされるので、かならず「総額」で見ることが大事デス。

という感じで行き先の「相場感」を把握、今回は#3の適用で3,98万が3,1万になったんですね。

それらに合わせて「ハイシーズン」「連休を外す」こと、
この時季は航空会社も旅行会社もまさに「ふっけかけ時」=稼ぎ時なので安くする必要がないのでね。
逆を言えば、その時期の前後は値段が落ちるのがマーケットの実情、
GWや正月に行きたいなら、連休前に出発とか連休後に帰国とかの工夫をすれば、デモノが見つかります。

あとはもうメンドくさがらず、ひたすら検索、なんのためのスマホじゃあ、わたしゃPCだけですぜ。

2016/06/17 08:30/11:20 CA184 HND/PEK
2016/06/17 15:35/21:40 CA969 PEK/SIN
2016/06/27 00:15/05:50 CA970 SIN/PEK
2016/06/27 08:20/12:30 CA181 PEK/HND

北京乗り継ぎの際には「Priority Pass」でCAの「ファーストクラス・ラウンジ」が使えるので不安ナシ。
行きは4時間、帰りは3時間の北京乗り継ぎ、ラウンジで暮らせなければこんなチケット買いませぬ、
乗り継ぎ便はただただ疲れるのと時間のロスですので、短期休暇の方にはオススメしませんよお。

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始発の赤い電車は「羽田空港直通」というシロモノ、座っているだけで空港まで運んでくれる、
京急蒲田で向きは変わるけど。

ということで3万円のチケットでシンガポール里帰りへの道のり、故郷じゃないけど里帰り。


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