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南原・淳昌 FAM TOUR -DAY3 淳昌~ソウル- -完- [South Korea (全羅北道)]

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―DAY3―

FAM TOURも最終日、8時にホテルをチェックアウト、その足で朝食場所を目指します。

ホテル宿泊は「朝食なし」が定番なので、バスで人気のカフェまで走ります。
2日目同様、朝から地元の味に触れるチャンス、朝食なし宿泊のメリットでもあります。

カフェにバスで横づけするという不思議な朝の光景、
それぐらい広い駐車場に趣がある韓屋スタイルの出で立ちがお出迎え、『Cafe GAON』がターゲット。

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建物の裏手には小川が流れ、日本よりも早く咲いた桜が水面に花びらを落としてます。
静かで美しいせせらぎに撮影タイム、朝食そっちのけで熱が入ります。

伝統的な外観とは趣を変え、内部は今風なオシャレ・カフェ。

参加者とガイドや観光局スタッフ、ドライバーと20名以上がテーブルに着いたので、
ご夫婦で切り盛りしているキッチンはてんてこ舞い、朝から大人数で押しかけてゴメンネ。
貸し切りならまだしも朝食タイムの一般客や旅行者も来店しているし。

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そんな中、サーヴされたブレックファスト・プレートは慌ただしさを感じさせない美しさ。
見ているだけで楽しくなるプレートは食べてもモチロンおいしい。
パニーニをベースにしたサンドイッチはボリュームがあり、男性でも食べ応えあり。
アボカドやフルーツで彩られたサラダ・プレートがこれまた美しく、見ているだけでも楽しくなる。

ようやく手が空いてテーブルに来てくれたマスターに、
「この黒いパンは?」と尋ねたら「イカ墨入りの自家製パニーニ」とのお答え。
「お代わりありますよ」と追加のサンドイッチも持ってきてくれ、朝から食べ過ぎ確定デス。

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このところ、韓国ではオシャレ・カフェを巡る地方旅が若い世代に人気だとか。
このレベルのカフェに出会うとそういう旅が人気なのも納得。

韓食ではないけれど、地元飯の楽しいひと時が過ぎる、一日ここにいてもいいぐらいだ。

<CAFE GAON>
845-1 Gangcheon-ro, Gurim-myeon, Sunchang-gun
https://gaon97.wixsite.com/gaon/menu 公式HP
https://www.instagram.com/cafegaon/ 公式Insta

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朝から重さを増したバスは『剛泉山(カンチョンサン)郡立公園』を目指します。

全羅北道・スンチャン(淳昌)郡と全羅南道・タミャン(潭陽)郡にまたがる標高583mの山で
1981年に韓国で初めて「郡立公園」に指定された場所。
韓国の場合、県境というか道境というのかな、山を越えれば全羅南道というワケですね。

https://delfin3.blog.ss-blog.jp/2018-04-30
タミャン『チュンノグォン(竹緑苑)』とカフェ『潭陽製菓』訪問記

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駐車場から入場ゲートを過ぎると、渓流沿いに遊歩道があり、散策やトレッキングも楽しめます。
本格派には「登山コース」も用意されていて、週末には韓国の登山ファンを集めているそうです。

見どころは「ピョンプン・ポッポ(屏風瀑布)」と「クジャングン・ポッポ(九将軍瀑布)」の滝、
こちらはウォーキング気分でもたどり着けます。
しっかりしたシューズを履いて登山気分を味わいたいなら、
「ヒョンスギョ(懸垂橋)」といった吊り橋や「シンソンボン(神仙峰)」展望台を目指せます。
初心者レベルでも楽しめるレベルのようですよ。

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今回はスケジュールの都合で時間に制限があったので、「屏風の滝」を目指します。

日本の清流と異なり、遊歩道が広く、列を機にせず、自分のペースで歩けるのがいいですね、
山あいに桜が少ないのは残念でしたが、
観光局スタッフに「紅葉シーズンがオススメ、ぜひまた来てください」とお声がけをいただきました。

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この公園の特徴はその幅広い「遊歩道」、
「黄土散策路」と銘打たれた舗道は、キレイに砂が敷き詰められ、素足で歩くことができます。
この日も朝から整備が成され、穴埋めなど手入れがされていたので、安心してハダシで歩けます。
いわゆる「健康歩道」(石の上を歩くアレです)とはちょっと趣が違う「健康歩道」は他にはないかも。

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気持ちのいい清流を感じながら、素足で歩くひと時は心地よいデトックスの時間、
ぜひ散策、トレッキングの帰り道、靴を脱いでトライしてみてください。

<剛泉山郡立公園>
270 Gangcheonsan-gil, Paldeok-myeon, Sunchang-gun
https://japanese.visitkorea.or.kr/svc/contents/contentsView.do?vcontsId=83595&menuSn=351
VisitKOREA サイト
https://www.konest.com/contents/spot_mise_detail.html?id=3966 コネスト

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バスはスンチャンの中心エリアに戻り、ランチタイムへ。

中心地の一画にオシャレなテラスの食堂やカフェが軒を連ねていました。
古い家屋の外壁を新しいグラフィティで鮮やかにし、古びた街角をみごとに蘇らせています。

今日のランチは「グクス」、日本的にいうと「うどん」なのですが、
うどんは「カルグクス」=包丁を入れたグクスという表現で、「グクス」は乾麺を茹でたもの。
日本でも乾麺のうどんもありますが、麺の太さからすると素麺、冷や麦といった印象が強いです。

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オーダーは「コギ・グクス」、「うどん」というより「ラーメン」そのもののお姿でご登場。
チャーシュー乗せて~、白いスープで~、って「トンコツラーメン」の出で立ち。
でも味はメルチ(イワシ・煮干し)の出しが効いたうどんなのです、味覚と視覚が軽いパニック。

カフェで朝食をがっつり食べ、「入らない」の声も多かったですが、
麺を啜るとなるとまさに音を立てて入っていくわけで、カンチョンサンの散策が腹ごなしになったのかな。

さっぱりおいしい煮干しのスープが後引きでした。

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ランチタイムということもあり、色鮮やかな一画にはビジネスマンが各店で列を成していて、
グクス屋さんの向かいのアート・カフェではコーヒーを求めるOLさんもチラホラ。
屋外の喫煙コーナーで寛ぐ表情の会社員も微笑ましい、地元の人に紛れるこんな時間は楽しいですね。

<チャンリム>
8-4 9gil, Namgye-ri, Sunchang-eup, Sunchang-gun
https://www.instagram.com/p/C5Xt-nPBo3v/?img_index=1 公式Insta

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スケジュールに緩みはなく、バスは中心地の北西にある「ガンチョン(江川)ヒーリングスパ」へ。

ここはいわゆる温浴施設、温水プールやスパ、岩盤浴に似た温熱波浴、キッズエリアなどが備わり、
水がきれいなスンチョンならではの多目的温水ランドです。

渓流を歩き、食べ過ぎ状態なので、温浴で寛ぎたいところですが、
今回は「足湯カフェ」でヒーリング体験、この3日間で貯まったものをまさにデトックスです。

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大きめの陶器の桶に足を入れ、岩塩を入れただけのお湯に浸すこと30分。

ボコボコと泡立つお湯がそれぞれの陶器の中で色づいていきます。
色彩の一覧表に照らし合わせ、カラダのどこが悪いのかインストラクターが指摘、
思い当たる人もいれば、そうでない人もいて悲喜交々。
それでも旅で疲れた足をゆったり足湯で解し、寛ぎのリラックス&デトックス・タイムでした。

足だけ入れているのにカラダ中が温まり、「足湯カフェ」だけにアイスコーヒーを注文したくなりますぜ。

<江川ヒーリングスパ>
681 Gwangdeok-ro, Paldeok-myeon, Sunchang-gun
https://xn--939a82x90gvvkr6hd4g.com/ 公式サイト

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以上でツアーのスケジュールは終了、南原&淳昌・全羅北道の旅はこれにて完結。

ただソウルへの帰路でちょっとしたドラマがあったのでオマケのオハナシ。

スンチャン出発時、時計は14時前を指しており、バスはここから一路ソウルを目指す。
車内の人はそのままソウルで延泊する人、今夜の便で帰る人など意向はバラバラ。
4時間ほどの目算=18時頃ソウルに帰りつく予定なので、
ソウルでの夕飯やドコに呑みに行くか考える人もあったことでしょう。

個人的には安宿のチェックインがそれほど遅くならないので車内から宿にメールを送ったり。

高速は全州や水原など大きな町の手前に差しかかるたびに自然渋滞が繰り返される。
「ソウル到着は19:30頃、とナビが示している」とドライバーさんの経過報告、
22時仁川発のフライトで帰国予定の参加者がいて、あまりに悲しいお報せ。

こうなると途中のトイレストップもF1のピットイン状態、最小時間で済ませ、高速をひた走ることに。

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22時のフライトだと20時に空港チェックイン、
ソウル駅からは空港鉄道の特急でも50分かかるので、19時着ならなんとかギリギリ。
ナビの示す「19:30到着」だとちょっとアヤウイ、
おまけに当該のフライトはLCC、チケット買い直しの悲劇がチラつく。

しかもソウル市内に近づくと渋滞はさらに酷くなっていく。

が。

「バス優先レーン」があるのですね、ソウル市内に近づいたことで高速にも。

ドライバーが巧みな運転で「優先レーン」を走る、まさに「優先」、グイグイ飛ばしズンズン進む。
ソウル市内に入ってからも「優先レーン」が効き、夕刻の渋滞をものともせず、バスは走り続ける。

そしてクァンファムン(光化門)へ。

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到着したのは18:30! まさに光化状態。

バスが止まると同時にドライバーに絶賛の声援、ラストに奇妙な一体感でツアーは幕を閉じましたとさ。

https://japanese.korea.net/NewsFocus/HonoraryReporters/view?articleId=228201&pageIndex=1
韓国スマートバスの記事はこちら


【全羅北道・南原市と淳昌郡】FAM TOUR

2024年4月3日~4月5日

-完-




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starwars2015

バス優先レーンがあって路線バスだけでなく観光バスも通れるって
いいですね。日本でもオーバーツリズムが問題になっているので
工夫の余地がありそうですね。
by starwars2015 (2024-05-08 09:28) 

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