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南原・淳昌 FAM TOUR -DAY2 南原市~旧書道駅- [South Korea (全羅北道)]

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―DAY2―

8時にチェックアウト、路地を挟んだ隣の『サンリジ・ホテル』の駐車場に集合。

バスに乗り込み、朝食場所へ向かう。
「ここではこれを食べなくちゃ」とガイドさんが力を入れる南原名物「チュオタン」の店へ。
モーテルタイプのホテルなので朝食は外で、地元の人が足を運ぶ店に行く機会にもなりますね。

「チュオタン」とはチュオ=どじょう、タン=汁もの、ドジョウ汁のこと、
韓国の人に「南原」の印象を尋ねると「ドジョウ汁」と返ってくるぐらい有名な料理だそうで。

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今更ですが、南原=ナム(南)+ウォン(原)で、ナムウォン、ナモンと読みます。
ソウルの隣町・水原がス(水)+ウォン(原)と呼ばれるのに似てますね。
脱線すると炭酸水はタンサン(炭酸)+ス(水)。
漢字由来の韓国語は韓国語がわからない人(わたし含んでます)でも理解しやすかったりします。

また料理名などは素材+料理法の公式が成り立つのでコツを掴むと覚えやすい。
定番どころではビビン(混ぜる)+パプ(ご飯)=ビビンパ、クッ(汁)+パプ(ご飯)=クッパ、
ソコギ(牛肉)+タン(汁)=ソコギタン、テジ(豚)+クッパ=テジクッパ、というナゾトキが。
って韓国語できな人が語学解説しても仕方ないですけどね。

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ヨチョンを挟んだ向かいでおどけたドジョウのオブジェが出迎えてくれる、
『広寒楼苑』南側の一帯が「チュオタン通り」と呼ばれ、専門店が軒を連ねています。

「ナムウォン・チュオタン」は日本の柳川鍋とは異なり、どじょうの身をすり潰してスープにしているので、
形がとか、小骨がねえ、という心配はゼロ、それ以上に余すところなく全回収で栄養満点だそうで。
韓国では二日酔いの朝に干しダラを使った「プゴクッ」のスープを飲んだりしますが、
「チュオタン」も滋養強壮たっぷりだそうで、朝から健康になってしまうよ、どうしてくれる。

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朝7時から営業している『チュオヒャン』、ご夫婦で切り盛り、ワゴンに乗った熱々の状態で提供です。
シレギと呼ばれる干し大根の葉や青菜などと煮こんでいるのでどじょうの臭みはまったくなし、
姿も見えないのでドジョウ汁というよりも濃厚な味噌汁を味わっている感じ。
辛さも控えめ、山椒やエゴマの粉を入れて味変も楽しめるのでご飯が捗り、朝から食べ過ぎ確定。

地元の人も仕事前に朝食を摂っていました、肩を並べて朝からデトックス、いかがでしょう。

<チュオヒャン>
Yocheon-ro, 1455 Namwon-si, Jeollabuk-do

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食後はヨチョン川沿いの桜を愛でながら、近場の『広寒楼苑』へ徒歩移動。

初日はがっつり雨空でしたが、この日はしっかり雨が上がり、桜も韓服体験もたっぷり楽しめそう。
前日の行程を差し替えてくれた観光局の手配に感謝です。

時代劇ドラマのロケ地としても有名な朝鮮時代の庭園を再現した「広寒楼苑」は、
朝鮮時代の古典の名作「春香伝」の舞台としても有名な「広寒楼」を中心に据えた庭園。

韓服体験ができるということで隣接の『花人堂』で韓服レンタル。
希望者が着替えている時間に公園の北側に足を伸ばし、探索すると、
チョンジュ(全州)の韓屋村のような作りをした一画に出会いました。

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朝の時間帯ということもあり、業者やスタッフが設備整備や清掃作業しているところにお邪魔し、撮影。
ズンスン歩みを進めていくと多くの韓屋が軒を連ねています。

ひと気のない穏やかな舗道でご年配の韓国人夫婦とすれ違いざまにあいさつを交わします。
大きなバッグを引きずり、クルマに向かうご様子、あれ、ここって宿泊施設なの? と思い、
ググってみるとなんとハノク(韓屋)宿泊ができる一画だったようで。(GIF画像で紹介の棟)
「Hanok Stay Namwonyechon by Kensington」は朝食付きの韓屋ステイ、外国人に人気の宿泊施設。

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韓服の面々と合流し『広寒楼苑』へ、ちなみに韓服を着ていると園内が入場料無料に。

ナムウォン自体、1980年代まで修学旅行の定番地だったそう、
当時はまだ海外旅行が自由化されていなかったため、国内旅行者でも賑わっていたようで。
(韓国の海外旅行自由化は1989年、ソウル・オリンピック開催の翌年のこと。
日本は1964年に海外旅行が自由化され、同年秋に東京オリンピック開催、と似た経緯を辿っている)

『広寒楼苑』はその世代にとっては思い出の地であり、
同時に数多くの時代劇のロケ地となっているので、昨今は「聖地巡礼」でも人気を集めているとか。
韓服に身を包んだみなさんも心なしか足取りや話し声が軽いような。

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韓国版ロミオとジュリエット「春香伝」の舞台となった街・ナムウォン、
南原・春香祭(ナムウォン・チュニャンジェ)、今年は5月10~16日の日程で開催される予定です。

もっとも大きな「広寒楼」は水に映った姿が美しいですが、
日本統治時代には上部を裁判所、下部を監獄として使用、歴史の陰にはさまざまなエピソードがあります。

<花人堂(韓服体験)>
260 Ssanggyo-dong, Namwon-si
(広寒楼苑東門前・カフェYeluwon並列)
料金;30,000ウォン~

<広寒楼苑(クァンハルルウォン)>
1447 Yocheon-ro, Geum-dong, Namwon-si
入場料;3,000ウォン
https://www.chunhyang.org/ 春香祭・公式サイト
https://www.instagram.com/gwanghanru.official/ 公式Insta

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お伽噺から現実に戻り、バスで次なる目的地『旧書道駅』を目指します。

『広寒楼苑』から真北に上がったところ、狭い路地を大きなバスが巧みな運転で抜けていくと、
小さく開けたかつて駅前広場であったところにたどり着きました。

1934年、益山-順天間を走る全羅線の駅として開業、もっとも古い木造駅舎のひとつだった書道駅。
その後、2002年にKORAIL全羅線の改良工事が完了し、
「新」書道駅にすべての機能は移され、廃駅の運命となるところでしたが、
全州出身の作家チェ・ミョンヒ(崔明姫)の小説「ホンブル(魂の火)」の舞台として注目され、
100m離れたところに移築、『ミスターサンシャイン』『簡易駅』『トンイ』などのロケ地にもなったことで、
今ではカップルが写真を撮りに訪れるホット・スポットとなっているそうです。

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案内役のオジサンが当時の学生服姿で説明してくれしたり、
撮影用にピクニックのセットや昔の学生服を無料で貸してくれたり、
情緒ある駅舎に閑静な線路が延び、長閑な情景が広がっている気持ちのいい場所です。

日本統治時代に造られた駅舎は日本のドコカの田舎で見かけたか、
あるいは古い映画のなかに入り込んだようなノスタルジーの世界にどっぷりと浸れます。
すでに廃線となっているので線路を歩いて写真を撮ろうが、
鉄路に耳を当て思いを馳せようが、記者会見で謝罪する心配もありませんしね。

<旧書道駅(ソドヨク)>
32 Seodo-gil, Samae-myeon, Namwon-si
年中無休・無料

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分刻みに近いスケジュールで動くのがFAMツアー、ノスタルジーに浸った直後にランチが待っています。

市内へ戻り、幾度か越えたヨチョンを渡り、「春香パーク」内に舞い戻り、ご禁制の品をいただきます。
「ご禁制」メニューは日本では食べられなくなったユッケ(生肉ですね)、
『韓牛村(ハヌチョン)ウェルビンガ』で韓牛(ハヌ)のユッケを乗せた「ユッケ・ビビンパ」。

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この店は石釜(トルソック)で炊いたご飯が別途登場、
ユッケと野菜が入った器に自分でご飯を盛り込み、好みの味付けをして食べるスタイル。
ビビンパ自体、野菜が豊富で健康的に、そして焚きたてのご飯が日本人にはたまりませんね。
店の名前の通り「welbing」な食事処、ここでもやっぱりデトックスなひとときに。

石釜は放っておくとコゲができて、食後にはヌルンジも楽しめ、一度で二度おいしいランチでした。

<ハヌチョン・ウェルビンガ>
37-60 Eohyeon-dong, Namwon-si

主催・協力;南原市観光局

<旧書道駅>

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