Jalan Petaling @Kuala Lumpur [Malaysia (KL)]
―DAY7― 6月23日
今日もしっかり晴れ、暑さは朝から容赦がない。
コーヒーを淹れ、屋台で買ったパンの残りでカンタンな朝食にした。
今日は「海外」旅行を終えて帰る日、といってもバスでシンガポールに戻るだけだが。
前日、ホテル・スタッフにバス・ターミナルへの行き方を尋ねたのだが、
その答えは「わざわざ行かなくても無料シャトルでピックアップしてくれるわよ」という予想外のもの。
バス会社同士の競争もあり、無料でそういうサービスをつけている会社があるのだろう。
貴重でリアルな話に乗っかり、そのままブッキングしてもらうと、
「13:40、ホテル前、ピックアップ」とのお答え、出かける前に帰りの段取りがついた。
実はバス・チケットはシンガポール・サイドで「往復」で買ってしまわないのが得策。
物価差があるので到着したマレーシア・サイドで買ったほうがお得です、って役に立たない旅情報。
バス・ターミナルを目指す必要がなくなり、出発日の朝だがすっかり気楽な気分、
カンタンな腹ごしらえのあと、午前中のチャイナタウンをぶらつくことに。
アーケードのほとんどの店はまだ眠りに就いていている。
朝が遅いのはマレーシアもシンガポールも同じ、南国、あるいはアジアのしきたりみたいなものですね。
ニギヤカなはずのアーケード内は使い古された段ボールと置きっぱなしの紙屑が幅を利かせている。
煩わしい客引きをする売り子に行く手を遮られることなく、気ままに歩くことができる。
昨夜は結局、マーケットに据えられたテーブルでおしゃべりに熱中、
時折、コーヒーを買いに行ったり、スイーツを買ったりしながら他愛のない話を続けていた。
気がつけば電車がなくなるような時間に、まあ、旅先はそんな時間の過ごし方が楽しい。
終電のことを言いだすと、クルマで送るから心配ない、というハナシに。
こういう時は地元民に任せるに限るのでタップリ甘え、チャイナタウンの近くで降ろしてもらった。。
「次に会うのはKL? ソウル? トーキョー?」
そんな言葉を交わしながら、マレーシアンの友達に別れを告げた。
やる気のないチャイナタウンを一回りしたのち、ホテルに戻る。
チェックアウト客の出払った静かな宿、エアコンの効いたベッドで小休止を決め込む。(写真2・3)
しっかり12時まで居座り続けてチェック・アウト、バゲージを預けてランチに出向くことに。
昨日出向いたチキンライスの店「南香(ナム・ヒョン)」をふたたび訪問。(写真4)
「あら、また来たの?」
「また来るって言ったじゃん」
旅の約束は曖昧、レジのおばちゃんが旅人の言葉を信じなくてもなんらフシギはない。
「それならチキンライスもいいけど、ローストのダックライスも試してみて」
その言葉に乗っかり、ダック・ライスとアイスのお茶を頼んだ、7,7RM也(6,8+0,9RM)。
色鮮やかにローストされた鴨は香ばしく、肉の味が濃い、ウ~ン、チキンライスモダックライスモオイシイゾ。
「明日も来るの?」
「来たいけどこれからバスでシンガポールへ戻るんだ」
「じゃあまたKLに来たときは寄ってね」
「もちろん!またチキンもダックも食べにくるよ」
明らかに「にわか」だが常連になったような気分で、気持ちよく店を出た。
その足でふたたびチャイナタウンのアーケードへ、狙いはおじさんのやっている出店は「豆花」だ。
豆くささがあまり得意ではないので、国内では豆乳は飲まないのだが、
前々日「豆花」、前日「豆乳」と攻め、すっかり気に入り、食べ納めておきたい美味だ。
まだ暖かい豆腐を削り、黒蜜をかけデザート・スタイルで食べるのだが、
口に含むと隠し味のジンジャーがさらっと鼻腔を抜け、これがなんともタマランノデス。(写真7)
「この蜜はなに?」と尋ねたら「ブラウン・シュガーだよ」と教えてくれた、
う~ん、近所に欲しい店だよなあ、健康的だし、1,7RM、50円しないシアワセ。
長距離移動の前の燃料はこれにて補完、というか食べ過ぎだろ。
シャトル・バンは時間通り13:40にやって来て、複数のホテルで客を拾った後、
14:30、TBS(高速バスターミナル)に到着した。
右も左もわからなかったが、言われたままのバスに乗り込むと間もあけずに動き出した。
http://www.tbsbts.com.my/ (TBS)
16:50、トイレ・ストップ、やる気のないドライブインで20分の小休止。
18:50 JB(ジョホール・バル)のボーダーに到着、
バスを降り、マレーシア出国~越境~シンガポール入国を当たり前のようにこなし、またバスは走り出す。
20:10 バスはMRTラベンダー駅に近いバス・ターミナルにようやく到着、
夕刻の渋滞にも巻き込まれ、都合6時間半の長距離移動、KLから成田に着きそうな時間ぢゃないかい。
シンガポールで出迎えてくれたのは強烈な空腹だった、座っているだけなのに腹が減るのはどういう仕組みだ。
すぐそばにあるホーカーズに飛び込み、水餃子と炒飯を買い込み、すかさず炭水化物アタック。
時間の縛りもないのでのんびり食べ、友人宅のあるMRTポンゴールへ帰るだけだ。
おっと、無事についたことだけは電話しておこう。
バス往復4千円+ホテルx2泊3千円+メシ代を含めた滞在費3千円、1万円のショートトリップ完結。
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