Ho fun @Singapore [Singapore]
―DAY9― 6月25日
午前中に広がっていた雲はすっかり消え去り、昼から一面青空が広がった。
気温もグイグイ上昇、シンガポールの空はすっかり夏到来を告げていたが、
昨日は歩き過ぎたようでこちらにはたっぷり疲労到来、
KLからの移動疲れと併せて、カラダもキブンも気だるさを纏っている。
そんなカラダをほぐすため、近所をブラつき、スーパー併設のフードコートでランチタイム。
エアコンの効いたフードコートなので、食後の時間もしばらく読書を決め込んだ。
って、全然カラダほぐしてないし。
気がつけば帰国前日だが、(正確には前々日)
出発日は日付が変わる前に空港に行けばいいようなフライト・タイム、前日の煮詰まり感がない。
バラマキ土産を買うことにアセるわけでもないし、免税店で散財するわけでもないので、
元来が追い立てられないのだけれど、いつもに増して深夜出発便のノンビリさ満載。
「明日、帰国日だろうけど夕食一緒にできないから、今夜うまいものでも食べに行こう」
と友人に誘われていた。
滞在させてもらっているだけでありがたいのにいらぬ気遣いをさせてすまぬすまぬ。
「観光案内するわけでもないし、ドコ連れて行くわけでもないから、ご飯ぐらい食べに」
という言葉が続く、一人旅だが、一人メシじゃない旅先のご飯はそれだけでハッピー。
夜になり友人家族と待ち合わせ、事前にナニを食べたいか、聞かれていたのでリクエストは上げておいた。
「河粉(Ho fun=ホウハン)食いたい」
「そんなんでいいの?」
「そんなのが日本で食えないのだよん」
「あはは、たしかに」
その手の料理がウマイ店を見つけてくれたらしい。
シンガポールでよく見かけるHDBの下にある食堂というか小型ホーカーズというかなんでもないそんな場所。
大きな丸テーブルをみなで陣取るとアレヤコレヤと彼らが好き勝手に、
しかも手際よく注文してくれるので、こちらは借りてきた猫状態、大人しく座っているだけ。
スキキライもないので出てきたものを気ままにいただくだけでゴザイマス。
こういう時「ああ、料理ぐらい中国語で注文しなくては」と思うのだが、
帰りのフライトが着く頃には忘却の彼方、う~ん、必要に迫られてないんだなあ、きっと。
リクエスト通り、河粉は大皿でやってきた。
「たっぷり食べて」との言葉に甘え、器に取り、アチアチと言いながら頬張る。
「ベロベロきしめんのドロドロあんかけ焼きそば」とお伝えすればわかってもらえるかなあ。(写真8)
「添えられたグリーン・チリがうまいんだよ~、多めにもらお」
油っこいあんかけ麺を酢漬けのグリーン・チリが中和してくれるのだ。
「ヘンなもの好きだよね~、この日本人~」
友人が軽口を叩くと家族が笑う。
「このグリーン・チリ、日本に買って帰ったことあるんだけど日本で食べるとおいしくないんだよ。
コレはここで食べるからおいしいんだよ、知らないだろ~、シンガポール人~」
負けじと応酬すると彼の家族が頷いている、それを横目にこちらのかきこむ箸は止まらない。
アレがうまい、コッチがおいしいなどと言い合いながら、賑やかな食卓、旅先の貴重な時間。
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