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Water Way Point @Singapore [Singapore]

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―DAY4―  6月20日

友人はガイドの仕事へ、奥さんは用事があるとそれぞれ出かけて行った。

家事をするお義母さんを横目に、こちらは心地よい風が抜けるリビングで子守りを担当、
風が吹き抜けるリビングで子供とミニカー遊び、幸いオトコのコなので気を使うことないのが助かる。

クルマ遊びに飽きてくるとタブレットを取り出し、電源を入れろといわれ、
起動すると当たり前のようにお気に入りの動画を見ている、この年からタブレットもおもちゃ。
ケーブルTVのお気に入りチャンネルも彼が覚えているので、こちらはリモコンを操作するだけ、
この日本人はもっぱらベイビー・ボーイのリモコンのリモコン的存在。

実はお義母さんの家事も料理だけ、掃除や洗濯は「アマさん」と呼ばれるお手伝いさんが担当している。

古くから共働きが当たり前で、外食が通常化しているこの国では家庭に「包丁がない」ことは当たり前、
作るよりもテイクアウトがラクで片付けの手間も必要なくなるから、「包丁」自体が不用品の扱い。

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朝食は職場近くでトースト&コーヒー、ランチは近所のホーカーズに食べに出て、
帰りには好きなものを打包(ターパオ=テイクアウトのこと)して、家で皿に開けて食べる、
と三食すべてが外食でもシンガポリアンにとってはなんのフシギもない。
ホーカーズや屋台メシはモチロン、レストランでもテイクアウトできないメニューはない上に、
作ると片付けるの両手間が省け、自炊するよりも安いのだから、包丁がなくなるのは自明の理デスネ。

この国で働いていた時は9時にオフィスにいくと、希望する人を取りまとめ、誰かが電話。
すると数十分後に1階にある店から「カヤ・トースト」と「コピー(コーヒーのことね)」が届けられる。
確かこのセットで$3(当時210円ほど)しなかった、ツケ払いで月末に払っていたっけ。

初めの頃は上司にならって「ハム&チーズ・トースト」にしていたのだけれど、
東南アジアならではの甘ったるいコーヒーとのヘビーなコンビネーションでは「デブ満載」と思い、
「カヤ・トースト」と「コピー・コソン(コーヒー・砂糖抜き)」に変えてもらったな、ああ、懐かしい。

そういえば給与のほかに「ランチ代」が支給されてましたな、シンガはそういう会社が多いようです。

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共働きがホトンドのシンガポールではお手伝いさんを雇うことが当たり前。
住み込みの場合と通いの場合があり、大概はエージェントを通し、雇い入れる。
費用は月2~4万円ほどでインドネシアやフィリピンからの出稼ぎ女性がこの職に就いている。
この他国からの「出稼ぎ組」は週末となるとデパート前に陣取っている、観光中に見かけた方もいるのでは。
なにせデパート前は涼しいからね、そこでプチ・コミュニティ形成というワケ。

シンガポリアンにとっては小さいときから家にアマさんがいて・・・というのが当たり前なのだが、
日本人からするとこの「お手伝いさん」という存在がなんとも違和感タップシ。
友人宅で雇い入れているのだから、客人として同じように振舞えばいいのだが、
コーヒーひとつ頼むのもぎこちなくなってしまい、自分で淹れたほうが気楽だったりする。
元来、人に頼むより自分でやるクチなので、さらにね。

そんなこんなでお母さんが戻るまで子守りタイム、心地よい風とともに。

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母親が戻ってくるのを待っていたかのようにベイビー・ボーイはお昼寝タイムへ、
リビングが静かになったのを見計らって、お義母さんの手料理で我々はランチタイム。

淡い味のトマトのスープが絶妙、日本ではあまりこういう調理法でトマトを食べないものね。(写真4)

午後になり、日差しも戻って来て、暑さもやる気を出しはじめた。
高層階のリビングなので風は抜けていくのだが、出かけないことに罪を感じ、
エアコンの効いたカフェで仕事でもしようとモバイルPCを抱え、出かけることにした。
といっても駅の反対側に出向くだけだけど。

駅の反対側に「巨大ショッピング・モールができた」というハナシを友人夫婦に聞いてた。
デカイ、というショッピングモールを探索しつつ、電源もとれるカフェを探すことに。

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MRTノースイースト・ラインの終点でもある『ポンゴール』は、
駅前に大きなバス・インターチェンジがあるもの、小さなホーカーズとスーパーしかない郊外の住宅地駅。
そんな終着の駅に2016年1月「Water Way Point」という巨大ショッピング・モールが開業した。
http://www.waterwaypoint.com.sg/ (Water Way Point公式サイト)

シンガポールではバス・インターチェンジ(地下鉄とバスの乗り継ぎ点)があるMRT駅には、
駅ビル状態のショッピング・モールが取りついていることが多い。
世界的なファストフードのチェーン店のほかに、日本でもよく見る名前のショップのカンバンが並び、
フードコートがあり、スーパーがあり・・・、というのがある種パターン化しているのだ。

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MRTの駅からアンダーパス(地下道)を渡り、ウワサのショピング・モールへ。

想像していた以上にバカデカサイズでゴージャスなモールだ、366日来ない間にこんな変化があるとは。
見覚えのあるアパレルショップを眺めながら、レストラン街へ降りると、
「大阪」「北海道」・・・、見覚えのある地名が並び、
併せたように「丼」「鉄板焼き」「定食」とドコカの国でお馴染みの料理名のノボリが立てられている。
イタリアンやタイ料理店もあるのだが、半分以上は日本関連の店で明らかに「日本ブーム」を象徴していた。
しかも平日だというのにどの日本料理店もそこそこ賑わっている。

カフェを見つけては「電源が取れる?」と尋ね、いい答えを得た店でコーヒーをオーダーし、席に着いた。

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PCを広げ、仕事の連絡を済ませると、思いつきで浮かび上がった旅の算段をはじめた。
11日間の滞在でシンガに留まっているのもオモシロミがない、マレーシアに足を伸ばすのはどうだろう。
とはいえ、国境の町・JB(ジョホールバル)ではいつもと大差ないし、
世界遺産の町・マラッカには何度も足を運んだことがあるし、と思いつきも霧散しかけたが、
ふと「KLにでも行こうかな」というアイデアが湧いてきた。

KL(クアラルンプール)行きのバスが安い、なんてネタが、
シンガポリアンの友人との話しに上っていたことを思い出していた。

ほんじゃま、なんぼでいけますでしょ、と思って調べてみると、
曜日、時間帯によって異なるが、SIN~KLが片道$20ほど(≒1,500円)、
週末は出稼ぎや帰省客で値が上がるが、6時間の移動でこの値段とは。
https://delfin2.blog.so-net.ne.jp/2016-06-22 (おんたいむKL)

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距離はだいぶ違うのにマラッカ行きのバスと大差がない、それだけ利用者が多いということか。
KLの安ホテルがRM60(≒1,500円)ほど、バスに合わせてKLに2泊しても悪くない。

トータル6,000円の海外旅行、ちょっとこれ、いいアイデアなんじゃない。

Water Way Point@Punggol

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