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St. George's Market @Belfast [Northern Ireland (UK)]

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『植物園』で子供たちと戯れ、『博物館』を子供たちと巡り、静かな時間が過ぎていった。

日曜日ということもあって、博物館内は家族連れでにぎわっていた。
とはいえ、奇声を発する困ったガキどもや無闇に走り回るジャリたれはおらず、
パパやママに導かれ、展示物の前で静かに好奇心と向学心を満たしている子供たちがいるだけだった。
英国式の例に漏れず、この博物館でも入場は無料だ。

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『植物園』ではドコからか現れた中国人の団体客が写真撮影に熱中していた。
花を前にしなを作り、ナゾのポーズで記念写真、自撮り棒はまさに彼らのために発明されたものだろう。
ところで撮影時にどうしてそこに手を当てるのか教えてくれないか。

そういった情景を眺めていると自分の家の古いアルバムの写真にイメージが重なっていった。
アルバムの中の親たちは映画俳優よろしく、
ナゾのポーズで岩場に腰かけていたり、ナニかの前で奇妙な立ち姿をしていたなあ。

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おそらく彼らには今が「昭和」なのだ、かつて日本に「東京オリンピック」があったように。
「ソウルオリンピック」があり、「北京オリンピック」があり、
海外旅行の規制が解かれ、異国に出向くことが当たり前の時代になり、
おそらくああいうポーズを経ないと先進国になれないのだろう、おそらく。

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街の中心に向かって歩き、『St. George's Market(セント・ジョージズ・マーケット)』を目指した。

ホステルで「オイシイモノが並んでるよ」と教えてもらったので、ランチのターゲットに定めていた。
しかもマーケットが開いているのは日曜だけなのだ。

倉庫を改造したマーケットの中に踏み入ると、
物静かな表情を見せるベルファストの街とはまったく別の雰囲気で、
建物の中は大勢の人でごった返していた。(写真4)
軒を連ねて並んでいる食べ物屋のせいかあるいは外とのギャップか、なんともエネルギッシュな雰囲気だ。

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中心部では生演奏が行われ、それを囲むようにランチ・プレートやワイン片手の笑顔が広がっている。
さすが「2014 UK Mo.1 Market」の実力者、というか実力市場。

屋台スタイルの出店は歩くごとに「コレ試食して」「食べてみて」とおかまいなしでプッシュしてくる。
う~ん、ランチいらないんじゃないか、というぐらいアレヤコレヤと試食ラッシュ。(写真6)

マーケットの物価は「チキンソテー」4ポンド、「パエリア」が4,5ポンドという感じ、
1ポンド=195円で換算していると高いなあと感じざるを得ないので、
やっぱりここでも勝手に1ポンド=100円ぐらいの自己換算を導入して歩いた。

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久しぶりのコメ、ご飯、ライスにありつくべく、「パエリア」をチョイス。(写真8)
1人分のスペースを探すのは難しくなく、生演奏付きの少々贅沢なランチタイムを堪能。

食後は民芸品やアート作品に気を惹かれることもなく、『セント・ジョージズ・マーケット』を離れ、
市庁舎前の『Donegall Place』へ。

食後のコーヒーを気取って、ローカルのカフェへ潜り込み、コーナーを陣取り、文庫本を開き、
午後の時間を過ごしながら、今朝のキッチンの言葉を思い返していた。

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「夕方からアイルランド戦があるよ、一緒に観よう」キッチンのハンガリー人オヤジがそう言う。
「いいですね、その時間には戻ります」朝食の皿を戻しながら、そう答えたことを思い出していた。

約束を守る義務も義理もなかったが、同好の士と時間をともに過ごすのは悪くない。
キッチンでパスタかなにかカンタンな物を作り、手軽に済ませ、
誘いに乗っかってみんなと一緒にTVを観るのもアリだな、と夜の過ごし方を考えていた。

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ガシガシと街を漁り、ボケボケとカフェで時を費やし、イソイソと食事を貪る。
取り立てて何かを成すような旅の時間は過ごしていないのはお恥ずかしいところ。
そこに居て、そこで過ごし、そこに浸っているだけ、ホント他には勧められない旅の仕方だ。

さてそうなると、夕食の買い出しにでも向かいましょうか。


St. George's Market

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