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Divisional Playoff 2017 [Sports]

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4試合すべてシード上位、つまりは地区優勝チームが勝ち上がったWILD CARD PLAYOFF。

昨年は上位チームがすべて負ける、というNFL史上初のデキゴトが起こりましたが、
上位チームがすべて勝つ、というのもプレイオフ史上3回目のデキゴトだそうで。

いよいよシード1位、2位という真の成績上位チームが一週間の休息を経て、登場。
夏の暑さが残る9月のキックオフ時とは異なり、チームの戦術やコンビネーションは熟成を増しますが、
シーズン終盤となると故障者も増え、チーム状況はもはやガラリと変わっていますからね、
ここにきての「BYE WEEK」は非常に大きなアドバンテージ。

さらに「ホーム・チームの勝率が6割」といわれるNFLでは、
「ホーム・フィールド・アドバンテージ」のあるなしがとても重要。
気候、気温、フィールド・ターフ、ドーム、オープエア、そしてクラウド・ノイズ・・・
地元開催権を持つだけで圧倒的に有利になるのがアメリカン・フットボールでもあります。

そのため、少しでも上位成績、勝率上位に、とレギュラー・シーズン16試合目まで気を抜いた戦いができないわけで。

後半にチーム状況を仕上げ、勢いそのままポスト・シーズンの席を奪い取ったチーム、
開幕ダッシュの蓄えで後半失速しつつもなんとかポスト・シーズンに滑り込んだチーム、
16試合を戦い抜いて勝ち残ったチームが一戦必勝のプレイオフ・トーナメントでしのぎを削る。
ディビジョナル・プレイオフはその第2ラウンド。

その試合がおもしろくないわけがない。

NFL-Bracket-DIV.jpg

現地時間1月14日、Divisional Playoff Games、まずはNFCからKICKOFF。

#3 Seattle SEAHAWKS @ #2 Atlanta FALCONS by FOX
http://www.nfl.com/gamecenter/2017011400/2016/POST19/seahawks@falcons#menu=gameinfo%7CcontentId%3A0ap3000000774246&tab=videos

シーズン成績は
SEA攻撃 ラン 25位、パス10位、トータル12位
ATL守備 ラン 17位、パス28位、トータル25位

地区優勝のチームながらともに凡庸な成績、とはいえファルコンズ守備はシーズン後半、変貌を遂げつつある。

ATL攻撃 ラン  5位、パス 3位、トータル 2位
SEA守備 ラン  7位、パス 8位、トータル 5位

両チームの売りはこちらの成績にしっかり現れた。
守備でガッチリボールを止め、いいポジションから攻撃をはじめられるので、
さほどの破壊力がなくでも地区優勝を飾ったシーホークス。
QBレイティング1位を刻んだ#2QBライアンは15人のレシーバーに投げ分け、
リーグ1位の得点力をファルコンズにもたらしている。

端的にいえば「守備VS攻撃」の闘いとなり、
一発勝負のプレイオフやスーパーボウルでは好不調の波がない「守備」が有利、といわれているが、
フィールドはファルコンズのホーム、『Georgia Dome』だ。

W6の対戦はファルコンズ@シーホークスで26-24でシーホークスが勝利しているが、
NFLでは3ヶ月前のチームは別のチームといっていいほど状況が変わる。

SEAatATL-div.jpg

1stシリーズ、キックオフのボールを受けたシーホークスがそのままボールを進め、TDを奪う。
14プレイ、8:34と丁寧なプレイを重ね、アウェイに必要な先制点、7-0。

しかし返す刀でファルコンズも13プレイ、7:12を重ね、TDを奪い、7-7の同点に。

シーホークスは33yのFGを入れ、10-7と主導権を保ち続ける。
さらにファルコンズの攻撃を3&OUTに押さえ込んだが、
パントのボールがゴール前7yにまで転がり込んでしまう。
するとファルコンズ守備陣が奮起、次のランを-3yと押し戻し、ボールはゴール手前の4yに。
なんとここで#3QBウィルソンが足を取られ、セイフティの2点を失う、10-9。
小さな得点だが、これでファルコンズ守備をすっかり波に乗せてしまった。

続いてのフリーキックをしっかりFGに繋げ、12-10と逆転。
さらにはシーホークスの攻撃を守備陣が3&OUTに押さえ込むと、
攻撃陣がこれに応え、#26RBコールマンへ14yのTDパスが通り、あっさり突き放し、
前半を19-10で折り返した。


後半、キックオフを受けたファルコンズ、パスが通るとランアタックも容易くなる。
13プレイをかけて、#24RBフリーマンへ1yのTDパスを通し、26-10に。

NFLではタッチダウンで6点、その後のPAT(Point After Touchdown)がキックなら1点、
ボールを持ち込めば2点が加わる。
TD+2点のPATで8点を上げることは不可能ではないが、2ポイントは成功率が低いため、
通常、1シリーズで上げられる得点は「7点」と見なす。
そのため16点差は3シリーズが必要な点差、かなり重い点差だ。

攻撃がじっくり得点を上げてくれれば、守備はしっかり休め、アサイメントも確認ができるという、
チーム内の好循環が生まれてくる。
充電完了のファルコンズ守備陣はシーホークスのOLを切り裂き、QBウィルソンにプレッシャーをかけ続けた。
その状況下ではエンドゾーンは遠く、FGの3点がやっと、26-13。
ファルコンズは無理せず、FGを返しておけば安全圏の点差が保たれる、29-13、そして第4Qへ。

パス・プロテクションの悪さから、QBウィルソンがINTでボールを失う。
もはや守備を売りにしているチームはファルコンズかのよう。
奪ったボールを攻撃陣はエンドゾーンに運び込み、36-13、
シーホークスの攻撃に光明なく、守備陣はテンションが切れ、絶望的な点差が開いた。

直後のキックオフ、#17KRヘスターが79yを走り、
最初のプレイで#89WRボールドウィンに31yのTDパスが通ったが時すでに遅し、
36-20、開いた点差のまま、ゲームを終えた。

ファルコンズはチャンピオンシップ一番乗り、カウボーイズが勝てばアウェイ、
パッカーズが勝てばホーム、それが『Georgia Dome』でのラストゲームになる。
老朽化した『Georgia Dome』のすぐ隣に現在新スタジアムを建設中、
来シーズンは新居『Mercedes-Benz Stadium』(仮称)での開幕が決まっている。

ファルコンズHCクインは2013-14年、シーホークスHCキャロル配下でDC職に就いていた。
「The Legion of Boom」を作り出した功績でファルコンズにHCとして招かれ、師に恩を返した形に。

#3シーホークス● 20-36 ○#2ファルコンズ

HOUatNE-div.jpg

続いて同日にAFCも東海岸でKICKOFF。

#4 Houston TEXANS @ #1 New England PATRIOTS by CBS
http://www.nfl.com/gamecenter/2017011401/2016/POST19/texans@patriots#menu=gameinfo&tab=videos

シーズン成績は
HOU攻撃 ラン  8位、パス29位、トータル29位
NE 守備 ラン  3位、パス12位、トータル 8位

ペイトリオッツの守備成績が意外にもいいのは圧倒的な攻撃力に引っ張られての数字という面も。
得点を上げてくれれば、守備はラクに守れるという数字のマジックが見え隠れする。
その守備に対し、#17QBオズワイラーのパスがどこまで通用するのかがカギ。

NE 攻撃 ラン  7位、パス 4位、トータル 4位
HOU守備 ラン 12位、パス 1位、トータル 1位

リーグ最強守備とリーグ屈指の攻撃力の対峙、この試合の見どころがこの数字に現れているといって過言ではない。
シーズン終盤、#99DEワットをケガで欠きながら、この成績を刻んだ守備に期待が募る。
パス1位の守備陣は#12QBブレイディとタレント豊富なレシーバー陣をどう封じ込めるのか。

もはや「プレイオフ常連」でなく「スーパーボウル常連」のペイトリオッツのホーム『Gillette Stadium』に、
「スーパーボウル開催地チームは出場できない」というジンクスを抱えたテキサンズが乗り込む。

まずは様子見、探り合いの3&OUTを重ね、ペイトリオッツの2ndシリーズ、
22yパス、そして#33RBルイスへ13yのTDパスが通り、わずか0:43で7-0と先制。

続くテキサンズはガマンのプレイを重ね、14プレイ、8:1を費やし、FGを返し、7-3。

そのガマンをあざ笑うかのように先ほどKRルイスが98yのキックオフ・リターン・タッチダウン、
わずか15秒で14-3に。
一戦必勝のゲームでは喫してはいけないスペシャル・チームのビッグプレイをアウェイのテキサンズが許してしまった。

第2Qに入り、ペイトリオッツは最初のプレイで#14WRフロイドがボールをはじき、INTを喫す。
このミスに攻め込みたいところだが、ペイトリオッツ守備が踏ん張り、FGに押し留めた、14-6。

重ねてペイトリオッツがミスを犯す。
先ほどスポットを浴びたKRルイスがファンブル、12y地点でボールを失うと、
QBオズワイラーが10yのTDパスを決め、14-13と1点差に。

なぜここで2ポイント・コンバージョンを狙わなかったのかは小さな疑問。
フットボールでは1点差も2点差も変わらないのだから士気を上げるためにも果敢に挑むべきだったのは。

テキサンズは持ち前の守備でパスは許すが得点は許さず、前半終了前のFGのみに押し留めたが、
攻撃陣は2度の3&OUTと応えてくれないところがなんとも歯がゆい、17-13。


第3Q、互いに3&OUTを重ねた後、2度目のシリーズ、9プレイで19yのTDパスが通り、24-13に。

そしてテキサンズが先にミスを犯してしまう。
QBオズワイラーがINTを喫してしまうが守備がなんとか押し留め、
得点を与えず、ボールを取り戻すが、その後の攻撃もコアとなるプレイが見出せないまま。
しかしガマンを重ねていると守備がチャンスを生み出した、#29CBハルがINT、
レギュラー・シーズン432回で2INTのプレイディから今夜31回投げ、2度のINTを奪った、
これこそプレイオフの怖さだ。

しかしこのボールをTDに結び付けられず、FGの3点止まり、24-16。
点差的には1シリーズ差の攻防が続いているが、2度のミスで追いつけないテキサンズの攻撃力、
あるいはそれがオズワイラーの限界か。
守備が耐え続けていたが、オズワイラーが2度目のINTを喫する。
するとわずか2プレイ、28秒でRBルイスがエンドゾーンに駆け込み、31-16に。
ファンブルでボールを失うミスを犯したRBルイスはパス、キックオフ、ランと3種のTDを記録、
この日のうちに名誉を取り戻した。

相手がミスを犯した後にかならず仕留める、それが常勝チームの必是、
チャンスをモノにできなければ、ただ敗れ去るだけだ。
そのままキープレイを見出せないテキサンズに対し、
時間を消費するだけのペイトリオッツはしっかりFGを重ね、34-16、ゲームは幕を閉じた。

テキサンズは開催地ジンクスを破ることはできず、ここでシーズンが終了した。
ペイトリオッツは6年連続チャンピオンシップ進出のNFL記録を樹立している。
もちろん彼らの目指すところはもっと先のところにあるはずだ。

#4テキサンズ● 16-34 ○#1ペイトリオッツ

GBatDAL-div.jpg

1月のNFLファンは忙しい、15日にも2つのゲーム、まずはNFCからKICKOFF。

#4 Green Bay PACKERS @ #1 Dallas COWBOYS by FOX
http://www.nfl.com/gamecenter/2017011501/2016/POST19/packers@cowboys#menu=gameinfo&tab=videos

シーズン成績は
GB 攻撃 ラン 20位、パス 7位、トータル 8位
DAL守備 ラン  1位、パス26位、トータル14位

ラン守備こそリーグ1位のカウボーイズ守備陣だが、パス守備は目を覆いたくなる成績。
#12QBロジャースを中心に展開するパッカーズのパス攻撃を彼らがどう止めるのかが注目。

DAL攻撃 ラン  2位、パス23位、トータル 5位
GB 守備 ラン  8位、パス31位、トータル22位

ルーキー#21RBエリオットの執拗なラン・アタックでリーグ2位の成績を刻んだカウボーイズ、
迎え撃つパッカーズ守備陣もラン・ストップはお手のもの、
ルーキーRBが切り裂くのか、手練れの守備がプレイオフのキビシさを見せつけるのか注目。

エースQBロモの骨折により、開幕から先発の座を得た#4QBプレスコット、
ルーキーとは思えない安定ぶりを見せると13勝を上げ、シード1位の座に駆け上がった。
同じくルーキーのRBエリオット、ベテラン#88WRブライアントとのコンビ、
新「トリプレッツ」が今シーズンの話題をさらったことは間違いない。

そのフレッシュな彼らと8年連続プレイオフ出場、勝ち味を知る「常連」が対峙するのは、
6年前の第45回スーパーボウルでパッカーズが勝利を掴んだ『AT&T Stadium』(当時『Cowboys Stadium』)だ。
http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2009-10-31『Cowboys Stadium』完成記念取材

1stシリーズ、ボールを受けたカウボーイズは8プレイ、3:37を使い、FGで先制、3-0。
パッカーズは返す刀でわずか5プレイで34yのTDパスを決め、逆転、7-3。
ただのロングパスでなく、守備のオフサイドでフリープレイになったところを決めるという老獪さを見せた。

重ねてQBロジャースが5人レシーバーに投げ分け、最後は#88RBモンゴメリーが駆け込み、
エンドゾーンへ、これで14-3と突き放した。

カウボーイズは今シーズン、ホームで10点差を背負ったのが最大、というデータが。
その点差に動揺したのか、その後も要所でファールを犯し、無用に相手ボールを進めてしまい、
最後はRBモンゴメリーが1yを持ち込み、21-3と致命的な点差に。

ここでトリプレッツが機能、WRブライアントに40yのTDパス、21-10と反撃の兆しを見せる。
さらに前半終了前、15yまで攻め込み、FGを決め、24-13にして折り返すことに。
ここは「3rd&10」となったがレッドゾーンだけにギャンブルに挑んでほしかったところ、
なにせプレイオフの一戦であるのだから、安全策よりも食い下がる意気込みがチームには必要な気がした。


第3Q、ボールを受けたパッカーズは小気味いいパスが通りはじめ、
最後はプレイアクションからTDパスが決まり、28-13に。
追い上げるカウボーイズが先に点を入れなくてはならない状況でそれをあざ笑うかのような追加点だ。

ラン攻撃に巧妙を見出しはじめたカウボーイズだったが、先にミスを犯してしまった。

ゴール前19yに迫ったところでINTを喫した、反撃どころかボールを失う破目に。
しかし守備陣が奮起、直後のシリーズで#38SSヒースがパスをINT、
318回目、INTなしのQBロジャースからパスを奪ったことで流れを大きく引き寄せることになりそうだった。

しかし歴戦の兵が揃うパッカーズはカンタンに攻撃を許さない、時計は流れ、第4Qに。
カウボーイズは5:40かかり、ようやく6yのTDパスが決まる、28-20。

勢いを駆るカウボーイズ守備はQBサックでボールを戻し、次の攻撃につなげる。
WRブライアントへのパス、RBエリオットのランと攻撃にリズムが出てきたカウボーイズ、
最後はWRブライアントへ7yのTDパスが決まった。
ここで同点を狙った2ポイント・コンバージョンに挑む、QBブレスコットが走りこみ、28-28の同点に。

しかし時計は4:08残っている。

続くシリーズ、繰り返されるQBロジャースのパスがカウボーイズ守備陣を苦しめる。
SSヒースが2度目のINTを決めたかに思われたが、反則で取り消し、
なんとか止めはしたが、56yというロングレンジのFGを決められ、31-28に。

試合終了まで1:33、カウボーイズはタイムアウトを1つ残しており、逆転のTDを奪うには充分の時間が残った。

小気味よいパス攻撃が続く、しかしエンドゾーンはおろか、レッドゾーンも遠く、
わずか58秒しか消費できず、52yのFGで31-31と同点止まりに。

しかも0:35「も」時計が残ってしまっていた。

タッチバックの25y地点からという状況、もちろんカウボーイズ守備はそうカンタンにパスは許さない。
誰もがオーバータイム(OT)への突入を思い描いていた。
そんななか、QBロジャースとパッカーズ攻撃陣はエンドゾーンを見据え、少しでも前を目指していた。
そう、彼らにとっては手馴れたシチュエーション、OTのことは笛がなってから考えればいいのだ。
#89TEクックへ35yのサイドライン・パスが投げ込まれる、
クックは当たり前のようにインバウンズに両足を残し、パスをキャッチ、ボールは33yラインに置かれた。

残り3秒、51yのFGはキレイにゴールポストを越え、34-31、その瞬間に試合は終了した。

最後まで集中を切らさなかったパッカーズ、NFLはこうやって勝ち残るのだと、
ルーキーたちに見せつけたようでもあった。
カウボーイズの「トリプレッツ」は次世代を担えるのか、はたまたプレイオフで勝てないロモのようになってしまうのか。

#4パッカーズ○ 34-31 ●#1カウボーイズ

PITatKC-div.jpg

続く試合は天候不良のため、時間をずらしてKICKOFF、ナイトゲームでの戦いとなった。

#3 Pittsburgh STEELERS @ #2 Kansas City CHIEFS by NBC
http://www.nfl.com/gamecenter/2017011500/2016/POST19/steelers@chiefs#menu=gameinfo&tab=videos

シーズン成績は
PIT攻撃 ラン 14位、パス 5位、トータル 7位
KC 守備 ラン 26位、パス18位、トータル24位

重厚なラン攻撃を得意とするスティーラーズだが、パス攻撃のチームに変貌、
3人のイニシャルから「KILLER B」と呼ばれるトリプレッツをチーフスがとめられるか。

KC 攻撃 ラン 15位、パス19位、トータル20位
PIT守備 ラン 13位、パス16位、トータル12位

攻撃、守備ともに凡庸な成績が並ぶチーフスだが、ターンオーバ・レシオ+33でリーグ1位、
失点はチーグ7位とヤードは失っても得点は失わず、さらにはボールを奪い、攻撃に繋ぐという展開で、
シード2位の座を掴んだわけだ。
一戦必勝のプレイオフでは堅実な守備こそ頼りになる。

リーグ屈指のクラウド・ノイズで有名な『Arrowhead Stadium』に3年連続プレイオフのスティーラーズが殴り込む。

キックオフのボールを受けたスティーラーズはノーハドルで探りを入れながら攻撃を進め、まずはFGで先制、3-0。
ゴール前5yまで攻め込まれながらゴールラインは割らせなかったチーフスらしい守備、
それに応えるように#11QBスミスはわずか6プレイでTDパスを決め、7-3と逆転した。

続くスティーラーズの攻めもロングパスを許しながら、レッドゾーンには踏み入らせず、FG止まりで7-6とリードを保つ。

第2Qに入っても#26RBベルのランを軸に、ノーハドルで攻撃を重ねるスティーラーズを、
ゴール前18yで押し留め、FGで終わらせ、9-7。

逆転された直後のシリーズ、プレッシャーからQBスミスがINT、
ゴール前5yまで攻め込まれるが、#29SSベリーがINT、またしても守備がゴールラインを死守した。

しかし攻撃陣は糸口をつかめず、さらにFGを奪われ、12-7で前半終了。


第3Q、チーフスの攻撃ではじまるが、3&OUT、
ラインが押せていないため、パス・プロテクションが保てず、QBスミスにプレッシャー、ランもヤードが稼げない。

一方、スティーラーズはラインが穴を開けるのを待つ形でRBベルが駆け込んでいき、ゲインを重ねていく。
エンドゾーンには至らないがここでもFGを重ね、15-7と点差を広げていく。
スタジアムにはチーフスのフラストレーションを現すかのように白い霧が舞い降りてきている。

パントで押し込み、ようやくスティーラーズの攻撃を3&OUTに。
スティーラーズ46yといういいポジションからボールを進めるチャンスを得るが、
レシーバーの落球、反則での罰退でFGにこぎつけるのがやっと、15-10。

第4Qにまたいでスティーラーズにふたたびレッドゾーンに踏み入られるが、
チーフス守備はQBサックでこれを退け、ここもFGに押し留めた、18-10。

残り9:49、チーフスの攻撃がようやく実りを見せる。
13プレイ、7:06、最後は#32RBウェアが1yを駆け抜けた。
ここで同点を狙い、2ポイント・コンバージョンへ、
QBスミスのパスが#84TEハリスの手に収まったが、ホールディングの反則で帳消し。
10y退いての再挑戦、しかし女神は二度、微笑むことはなかった、18-16。

残り2:43、2ミニッツ・ウォーニングと1つのタイムアウトを残していたチーフスには、
試合時間はたっぷり残っていた、といってもいい。

しかし反則で同点を逃すというシーンを目の当たりにした守備陣にボールを止める気力も体力も残っていなかった。
3rd&3に追い詰めたものの、#84WRブラウンに19yのパスが通り、ボールを奪い返すことなく、試合終了を迎えた。

RBベルは170yを走り、ボール保有時間はスティーラーズ34:13、チーフス25:47、
この数字が彼らの疲労度を物語っているといってもいい。
完璧なボール・コントロール・オフェンスを展開したスティーラーズはTDこそ奪えなかったが、
4人目の「キラーB」、#9Kボスウェルによるポスト・シーズン記録の6つのFGで勝利を収めた。

#3スティーラーズ○ 18-16 ●#2チーフス


番狂わせのなかったWildcard Playoffだったが、
地区優勝同士の対決となったDivisional Playoffでは2つのアップセットが生まれた。

奪えるときに得点を奪い、ミスをしたほうが敗れていく、
誰もが理解している典型だが、それを熟知しているのはフィールドを走るプレイヤーであり、
サイドラインに立つコーチ陣だろう。

スーパーボウルへあと一戦、ナニかがなければ勝ち上がれない、そんな戦いが続く。

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コメント 2

zombiekong

ご訪問nice!ありがとうございました。
私はカウボーイズが負けて残念。
パッカーズを応援の主人も結局ガッカリ。
今年はやっぱりペイトリオッツなんですかねー?
ところで日本でも結構NFLグッズが買えるんですね。
チーズヘッドが欲しくなっちゃいました。
by zombiekong (2017-02-01 01:19) 

delfin

>zombiekongさん

こちらこそご訪問ありがとうございます。

変貌のカウボーイズは今年一番のオドロキでしたよね。
来年以降も楽しみなチームです。

パッカーズはケガ人だらけでどうしようもなかったですね、
これもNFL。

パtッツは万全の強さ、さらに最小失点率の守備が構築されましたからね。

オモシロイのはファルコンズ、急成長の若い守備陣が楽しいです。

「パリティ」をモットーとしているリーグだけに
いつも同じチームの勝利はつまらないので、ファルコンズに期待します!
by delfin (2017-02-06 22:23) 

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