Sengkang @Singapore [Singapore]

―DAY2― 6月17日
ドアtoドアで20時間の移動、さすがに疲れたのか、たっぷり大寝坊の朝を迎えた。
こちらの体調を察したのか、窓の外では激しい雷が鳴り響いている。
まもなくスコールが窓を叩きはじめるだろう、今日はゆっくり過ごしなさいという空のご配慮だ。
リビングに来ると「疲れとれた? 朝食食べる?」と友人の奥さんに声をかけられる。
友人は朝からガイドの仕事で出かけている。
ことによるとこれを読んでいるアナタのツアーを日本語流暢な彼が担当したことがあるかもしれない。
起きてすぐにご飯をかきこむことができるのが特技の一つ。
そのメニューがかつ丼だろうとカレーライスだろうとおかまいなしのタイプなので、
「食べる、食べる」と彼女の呼びかけに乗っかった。
(写真は「酿豆腐(Yong Tau foo)」、朝食とは別のものね)

シンガポールは朝の動き出しがゆっくりだ。
街の商店は11時ごろにおもむろに店を開けはじめ、
「ホーカーズ」と呼ばれる出店の食堂も昼前になると動き出しはじめる感じ。
モチロン、働いている人向けに朝一番でトーストとコピー(コーヒー)を出す店は仕事をはじめているし、
朝の時間だけ営業して、昼前には閉めてしまうお粥の店なんかもある。
なかには夜中にならないと開かないシンガポール版「深夜食堂」もあったりして、
なにしろ形には縛られていない。

子供が生まれたばかりの友達夫婦には彼女のお里、
ヴェトナム・ホー・チ・ミン・シティからお母さんが子守役として来星していた。
そのお母さん手作りのヴェトナム料理が朝食メニュー。
シンガポールにいるのに「ヴェトナムの家庭の味」満載、
特に「大根の炊いたん」がテリッテリの輝きで濃い口の味がウマイ、
煮つけとかでなく、まさに「炊いたん」って感じなのだ、
こいつの煮汁をポロッポロのタイ米の白ご飯に染み込ませると悶絶モノ、ああ、すぐにおかわりください。
ホントに声に出して悶絶していたら、お母さんがやけに喜んでくれた。

歓びの朝食を味わっているとスコールが激しく窓を叩きはじめた。
TVでNBAファイナルをチェック、ゴールデンウォリアーズがシャンパン・ファイトの歓喜に。
歓喜ののち、「出かけるけどどうする?」との問いかけ。
リビングでゴロゴロしていても仕方がないので、荷物番として同行することにした。
ベイビーをバギーに乗せ、奥さんとお母さんとともにMRTで隣駅の『Sengkang』(センカン)へ。
外は蛇口をひねったかのようにスコールがピタッと降り止み、午後のきつい日差しが水たまりを照らしていた。

シンガポールはショッピング・モールはモチロン、歩道や公共施設でもバリア・フリーが徹底している。
特にMRTは万全でどこにもかならずエレベーターが備わっていて、ホーム・ドアもほぼ整備されている。
バギーを押していても歩行者に嫌悪されることはないし、行く手に困ることもない。
(写真5、左隅のガラスがエレベーター)
この辺りの社会インフラはカンペキ、小さい国ならではの強み。
ちなみにMRTの車内ではドアのすぐ横の席がすべて優先席、
日本だと人気の「特等席」はカラフルに色づけされ、混んでいても健常者で座る人はホトンドいない。
とくに妊婦さんがいると誰もが率先して席を譲る、たとえそれが優先席でなくても、だ。
こういう情景を見ると、日本がいかに奇異な国か、思い知らされたりするんだよなあ。

センカンは駅隣接の大きなショッピング・モールを有していた、さながら駅ビルですね。
このモールでキッズ・ショップを探し、よだれかけやおしゃぶりなどベイビーのアイテムのお買い物タイム。
普段、踏み込まないようなエリアなので、これはこれで楽しいのだ。
「乳母車じいや」がバギーを押すので、ママはゆっくり買い物してね。
MRT Sengkang
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