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「台」風と共に去りぬ from Busan [South Korea (釜山)]

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水曜日の釜山です、台風過ぎても気温が上がらない日が続いてます。

週末にやってくるはずの台風はチェジュ島沖でなにやらノロノロ。
土曜日の着陸時はガンガン揺れましたね、機内はキャアキャア声が上がってました。
そこから到着の土曜は「夕食難民」になったことをお伝えしましたが、
そんな被害はカワイイもので、ゲストハウスの他の客はフライト変更でドタドタバタバタ。

土曜深夜に「釜山あたりを直撃」と予想されていたのですが、
日曜にズレ込んで、タップリと旅人を悩ませ、困らせてました。

同じタイミングで宿泊していたのは京都在住の台湾女性(日本語ペラペラ)、
台南から来た若い男のコ、月曜にチェジュ島 へ向かうというシンガポールの女のコ、
とまあ、これらの面々がフライト変更の連絡やら何やらでドタバタしてたのですね。

助けになるかと声をかけると先の台湾女性が日本語ペラペラだったので、
ハナシが盛り上がり、アレヤコレヤと情報交換。
彼女はピーチ・エアをチェジュ・エアに買い替え、
台南男性はT-way航空に振り替え、それぞれ日曜午後のフライトを午前に繰り上げ、ひと安心。
シンガポリアンは月曜出発なのでひとまず見守り状態、
みんなLCC利用なので、自分で積極的に動かないとならないわけですね、安さに手間はつきもの。

差し当たり、変更や手配も終わったらしく、宿のキッチンでラーメンやチキンつついてオシャベリ・モード、
釜山の見所や行った場所、美味しかったものを紹介しあったり、
シンガや台湾のローカル情報が湧き出たり、他愛のない話をアレコレ。
深夜2時ぐらいまでオシャベリは続き、それぞれ「独房」(笑)で眠りに就いたわけです。




翌日曜朝、8時出発の台南男性は飛び発てたものの、
10時発の関空行きの台湾女性はゲートまで行ってフライト・キャンセルを食らったらしい。
結局、月曜はどこも満席で、なんとか火曜のフライトをおさえて宿に戻ってきました。
彼女は「神様が休めと言ってるのかしら」と旅慣れた感じで状況を受け入れ、一緒にコーヒー傾けることに。

一方、到着便でも問題発生。

釜山人の友人が日曜昼に嫁の実家の香港から釜山に到着予定だったんですが、
金海空港で2回着陸試みるもNG、その結果、仁川空港へという悲しげな彼からの電話着信 Fromソウル。

エア・ブサンはソウルから釜山への特別送迎バスをアレンジしたようでしたが、
さらにもう5時間の移動にはウンザリだったらしく、チムチルバンに泊まることを決め、
翌月曜、自力でKTXで釜山駅へ、まあ韓国人だから心配せずにいましたが、まさかソウル経由とは、ねえ。

さて食堂難民の旅人は、この夜、なんだか寝付けず、早朝にキッチンでコーヒー傾け、原稿書きに没頭。
すると先の京都在住の台湾女性が起き出してきて、「ダメ元で空港に行ってみる」と言う。
まあ、釜山は空港が近いのもこういう点ではアドバンテージですね。

日本は3連休でしたので、火曜に帰っても大丈夫らしかったのですが、
日曜もWebやらサービスデスクやら電話、フライトをアレコレ当たってましたね、一応、仕事があるので。

結果、関空行きのジン・エアに空席があり、乗り込めたよ! とメッセンジャーから着信、
「チェックアウトしてないので部屋の鍵をスタッフに」と伝言して帰っていった、お安い御用でさあ、マダム。

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午後にはシンガポリアンも予定通り、チェジュ島に飛び、
短い間の顔馴染みが安宿から一気にいなくなり、静かな空間にひとり取り残された感じに。

釜山の空は台風一過となるはずなのに、色合いグズグズ、小雨も落ちたりして、肌寒い陽気、
火曜に至るまで降ったり止んだりのぐずついた空模様が続いた。
時期的にまだ短パンでしょ、と思ってきたら、短パンじゃ寒いぐらい、どうした釜山。
台風の中の買い出しには短パンにサンダルが便利だったけど、繁華街では浮きまくり。

原稿の〆切があったのであきらめて貸し切り状態のリビングでコーヒーを入れ、一人仕事に打ち込むことに。
長めの滞在にはそんな日があってもいいかな、なんとも静かな滞在。

で、話を本日水曜に戻すと、午前中にゲストハウスをチェック・アウト、
南浦駅から釜山駅へ引っ越し、宿移動なのですが、ひとまずバゲージを預け、出かけることに。

というのも知人が月曜から釜山入り、『チャンリムポグ(長林浦口)』を見に行く、
というので「ドコデスカ?」と言いつつ、便乗させてもらう。

1号線の終着駅『タデポ(多大浦)海水浴場』駅から、マウルバスを取り違えたりしながら、目的地の河口に。
天気もようやく眩い日差しが戻り、歩いていると汗ばむ気温に。

工業地帯の入り江にある漁港がおしゃれペイントを施し、フォト・スポットになっているようで。
細長い河口沿いが遊歩道になっていて、トイレの風車やカフェがカワイイ雰囲気、
事前情報をまったく持ってなかったけど「釜山のペネチア」という通称はツッコミどころ満載さあ、ダンナ。
まあ「甘川村」も似たり寄ったり、「XXの○○」って悲しい形容であることを再確認です。

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釜山の中心地をちょっと離れただけですが、
驚くほど人は少なく、遠くにビーチも見え、空も晴れ渡り、ひたすらのどかな雰囲気。
なにもない駅前で食堂を探し当て、グクスとキムパプの遅めのランチ、久々「チャムチ・キムパプ」とご対面、
おおお~、なんとここで釜山で一番おいしい「チャムチ~」に遭えたか、でも食べには来られんゾ。

ソウルに比べ、プサンってなんかキムパプ屋少なくないかい、気のせいかなあ。

南浦駅から元の宿に戻り、バゲージをピックアップ、
「T-moneyカード」の地下鉄+市バス乗り継ぎ無料の利点を生かし、今度はバスに乗って2つ先の釜山駅へ。

昨年秋に利用した釜山駅そばの宿はモーテル・サイズの広いダブルルームなので気兼ねない滞在、
変わりないならコーヒーマシンもあるし、嗚呼、また出かけるのが億劫になりそう。

のんびりした釜山滞在、どこに行く予定もありませんが、まだまだ旅は続きます。

25, Sep. 2019 @ Nampo, Busan.






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