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Charter Flight @Kota Denpasar [Indonesia (Bali)]

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HB7923のフライトは予定より5分遅れて『ングラ・ライ国際空港』に到着した。

お盆時期にはHIS「バリ島ツアー」の客で埋め尽くされていたであろうチャーター便の座席は、
子供たちの夏休みも終りが近いこの日には2/3程度しか埋まっていなかった。
後部座席には、ピーク・シーズンにたっぷり利益を上げ、
その後、「空気を運ぶよりもマシ」状態で投げ売りされたチケットを手にした数名が点在していた。

破格のチケットを手にした身だが、搭乗時に「2万円」の値札を胸に貼られることもなかったので、
前方で隙間なく詰め込まれている浮かれたツアー客から睨まれずに済んでいる、CAも普通の対応だ。
夕食代わりの機内食「ミーゴレン」が麺だけで提供されることもなく、
飲み物とともにお腹に納めると、2-3-2列の中央を陣取り、
「エコノミー・ファースト」を決め込み、横になって深い眠りに落ちた。

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1時を過ぎた時間帯の到着ということもあり、入国審査は自分たちのフライトだけで手際よく進んでいく。
事前にネットで拾った「日程表が必要」という情報も提出を求められることすらなく拍子抜け、
ネットの情報なんてそんなものなのだ。

空港設備は思っていたよりも新しく、空調も効いていて快適だった。
到着ロビーに出ると規制線の向こう側でツアー会社のバナーを持ったガイドが、
到着客の身ぐるみを剥ぎ取りかねない勢いで出迎える、ちょっとしたサファリワールド感満載。
少し前に東南アジアの空港でよく見かけたそんな「サファリ感」が懐かしくもあった。

深夜にもかかわらずまとわりついてくる東南アジアの熱気とタクシーの客引きを体よくあしらいながら、
両替所で2千円で差し出すと250,000ルピア(Rp)に替わった。
どこの国でも空港のレートは悪いので、必要分だけ換えてしまうのが旅の鉄則、
到着時には「交通費」と「飲み物」を買うお金があれば充分、
今回はそれに「ホテル代」が加わるのでこの金額、っていってもホテルは150,000Rp≒1,200円だけど。

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2千から25万にかさばった通貨をポケットに押し込み、空港ビルを離れると一瞬で闇に包まれた。

バリ島『ングラ・ライ国際空港』の難点は「公共交通機関がない」ことだ。
そこも踏まえて空港から徒歩圏内にあるホテルを予約していた、ただそこへどう辿り着くかが問題。

空港施設内では言い値でフッカケてくるタクシーだらけなので、2~3人尋ねただけでウンザリして、
徒歩で空港施設を出て、出発の客を降ろしたばかりのタクシーを狙うことにした。

ホテルがある方向にそれとなく歩いてみるが、要領をつかめない、暗すぎるし、目標物がないのだ。
たまたま通りがかったバイクタクシーに声をかけた。


「ココ、わかる? いくらで行く?」

『プリ・ブンガ・イン』という今夜泊まるホテルの地図を広げて見せる、
現地の人に道を尋ねるときはホテル名を告げるよりも地図や住所をプリントしたもののほうが理解が早い。

「5万(ルピア)」

「4マンでどう?」

「いいヨ、乗りな」

360円を300円に値切っても仕様がないのだが、言い値そのままはバカらしい。
交渉成立、リュックタイプのキャスターバッグを背負い直し、後ろの席にしがみついた。
住宅がひしめく狭い路地をバイクは縫うように走る、
道は奥へ進むにつれ、穴ぼこが増え、バイクの後部ではアトラクション感が割り増しになっていった。

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「着いたよ」

運ちゃんが素っ気なく指差すと、そこには宿と同じ番地が記されてあった。

「てれまかし~(アリガト)」

交渉した額を払い、門扉を開け、中に進むとフロントらしいドアが半開きで中から明かりが漏れていた。

「えくすきゅ~ず・み~~」

声をかけると眠そうな親父さんが顔を出した。

「おお、着いたね、ジャパニーズ」

キチンとした英語に少し安心感が走る、どこの国でも安宿となると現地語しか通じない場合が多いからだ。

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「遅くなりました、待ってくれてよかった」

「大丈夫だよ、事前に到着時間を聞いていたから待っていたよ。すぐにわかったかい?」

「ええ。バイクタクシーで運んでもらいました」

「部屋はココ、エアコンのスイッチはコレ。明日は何時に出る?」

親父さんは手際よく部屋の説明をしながらエアコンのスイッチを入れてくれる、
天井のエアコンから吐き出された乾いた冷たい風が部屋のよどんだ空気を押し出していく。

「リミットの12時まで居ますよ、疲れたので。ところでこの辺で水など買えますか?」

「このあたりに店はないねえ、この時間だし。水ならウォーター・サーバーから取っていいよ」

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そういうと先ほど明かりが漏れていた部屋に案内し、サーバーの場所を教えてくれた。
フロントだと思っていた部屋は住居エリアらしく、奥に広くなっていて生活感があふれていた。

「ありがとう、助かります」

「じゃあ、ゆっくり休んで」

時計は2時に近くを指している、さあ、熱いシャワーでフライトの疲れを洗い流そう。



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