Dazzling Temple @Chain-Mai [Thailand (Chiang-Mai)]
12月5日 -Day4-
きっぱりと晴れて、タイらしい熱さが戻ってきた、もはや「暑さ」でなく「熱さ」だ。
チェンマイはバンコクよりも北にあって標高も高いから涼しい、なんていったのはダレ、
と怒鳴り込みたくなるぐらい陽射しが「熱い」、暦が12月を示しているのにおかまいなしだ。
この日はバンコクに移動する日、つまりはチャンマイの最終日。
まずは近所で軽めの朝ご飯を食べ、部屋に戻った、なにせ午前中だというのにすでにエアコンが恋しい。
11時までのんびりと部屋で過ごし、バゲージをまとめ、チェックアウトへ。
「お世話になりました、支払い遅くなっちゃた。それとこれ、夜まで預かってくれます?」
チェックアウトの時でもいいよ、という言葉に甘え、
450Bx3泊分の1,350B(≒4,000円)を今、支払った。
領収書を受け取った後、リュック・タイプのキャスターバッグを差し出した。
「かまわないよ、何時頃にピックアップ?」
「フライトが19時だから、17時過ぎで間に合うでしょ」
「そうだね。18時までオフィスは閉めないからダイジョウブ。また誰も居ないと悪いからね」
チェックインの際のことを覚えていたらしい、バゲージを受け取りながらミットさんはジョークで返した。
「じゃあ、またあとで戻ってくるね」
これで出発まで荷物ナシ、身軽になったのはいいが居場所もナシになった。
それよりも今宵発つというのにまだ数ヶ所の市場しか出向いていない。
バイクを借り出したくせに疲れと雨に引きずられ、ろくすぽ観光スポットを巡っていない。
サングラス越しに空の青さを確かめ、日没までバイクで走り回ることにした。
昨夜は屋台のオンボロ椅子でノンビリ夜の時間を過ごしていたが、
ポツポツと雨が落ちはじめたため、急き立てられるように宿への道のりを飛ばすことになった。
雨脚との追いかけっこに競り勝ち、部屋の中から激しい雨音を聞いている間に眠りに落ちてしまった。
しかし日付が変わった頃、胃袋に起こされた、空腹とのせめぎあいがはじまり、すっかり寝つけない。
おもむろにバイクのキーをひねり、空いている屋台を探し、走った。
夕食を食べたチャンマイ門市場の屋台は暗闇に閉ざされていたが、
外れにポツリポツリと屋台の灯り、そこで雨上りの涼しい風に吹かれながら、麺をすすった。
カメラバッグも置いてきていたのでホントに気楽、「センヤイ・ナーム」30バーツの夜食タイム。
それにしても部屋でゴロゴロして、オナカ空いたらバイクで出かけって、
これじゃあ日本の生活と同じじゃねえか、チェンマイまで来てナニやってんだか。
やる気全開の青空に負けないよう、こちらもやる気を振り絞り、
地図にある城郭外の寺をシラミ潰しに巡ってみることにした、なにせこちらには相棒がいる。(写真2)
まずは宿に近い『スアン・プルン門』の南、城壁の外側にある小さな寺を巡ってみることに。
ところが地図にあるはずの寺々はそこにはなく、
住宅が軒を連ねる合間に朽ちた遺跡のような石積みの寺らしきものがあるだけだった。
いわゆる「廃寺」だ、どういう事情で「廃された」かはわからないが、
すでに寺としての役目を終えたそれは生活に埋もれ、情感に満ちていた。
チェンマイの中心地は四角い城壁に囲まれ、その周囲を堀が巡っている。
その水路に沿うように広い車道が走り、行き交う交通量も激しい。
その流れに従い、城郭の西側に進み、チェンマイ大学の方面へ走った。
途中、白に煌めく寺に吸い寄せられ、バイクを止める。
白で覆われた仏塔が並ぶ寺『Wat Suan Dok(ワット・スアン・ドーク)』(写真3)、
あまりに仏塔がキレイな白に輝いていたので、てっきり新造の寺かと思いきや、
案内版によると500年前(!)に建てられたという、見くびってしまいすみません。
それにしても直射日光の下だと、目を開けているのがシンドイほどの白だ。
眩い白さを後に走り出すと大学のキャンパスの向かいにはバイクが溜まっていた、
てっきり通学の学生が停めているとかと思いきや、学生とは異なる風体の人たちが停めていく。
気配を感じ、バイクを停め、人の流れを追うと奥には小さな市場が開けていた。(写真8)
小規模な地元市場は昼を前にしていたが、客は少なく、店の人たちもやる気が薄く、お昼寝モード。
この天気、この暑さじゃ、シエスタに限るよね。
Wat Suan Dok
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