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Dhoby Ghaut @Singapore [Singapore]

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―DAY8― 6月23日

この日も暑い、乾季はすでに真っ盛りだ。

「ランチに『ディンサム』いかない?」

「おお~、いいねえ、連絡して~」

子供の定期健診で病院に行くという友人家族を置いて、先に友人宅を出た。

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「ディンサム」とは広東語で「飲茶」のこと、
「ヤムチャ(飲茶)」というと「お茶を飲む」ことなので、スタバでお茶しても「飲茶」になっちゃう。
日本的に焼売や饅頭を食べ、お茶を飲むならば、「点心」(テンシン・簡体字)と伝えたほうがいいですね。
広東語を使う人も多いシンガポールでは繁体字で「點心」(ディンサム)と店先に掲げている店が多い。

シンガポールの公用語は「英語」「マレー語」「華語(標準中国語=北京語)」「タミル語」の4つだが、
中華系となるとそれ以外に「広東語」や「福建語」を話す人も多く、
さりげなく「何ヶ国語話すんじゃい」のオジイがいたりするわけです。

「北京語」が国語、となったのは近年のことなので、
実際に広東語しか話せないおじいちゃんと北京語と英語の孫で話しが通じない、
という家庭内実情があったりするそうで。

仕事をしていた時のオフィスでも英語と北京語が飛び交い、ガイドたちは日本語と広東語でしゃべりまくり、
南方系が多かったドライバーたちの無線からは福建語が飛んでくる、という環境だったので、
実際にその単語を使いつつもそれが何語かも気にも留めておらず、知らない間に「多民族国家」に浸っていっていた。
そのおかげで見も聞きも知らぬ言語に嫌悪感を抱くことがなくなったのもかもしれないなあ、
なんて思い返したりも。

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街歩きの後、待ち合わせの『Dhoby Ghaut(ドゥビー・ゴート)』駅へ向かった。

『ドゥビー・ゴート』はオーチャード通りの下端にあり、
かつてはニギヤカな通りのハズレという感じだったが、
MRTの路線が増え、今では「North South Line」「North East Line」「Circle Line」の三路線が乗り入れる
大きなインターチェンジ駅へと変貌している。

ちなみにこの駅名、ヒンディー語「洗濯者の場所(Washerman's place)」との意味、
「ゴート(Goat)」=山羊とはナンの関係もありませぬ。

かつては「ヤオハン」と映画館の「キャセイ」しかない場所だった場所に降り立ち、
待ち合わせでもあるキレイなショピング・モールへと生まれ変わった「キャセイ」へ。
辺りを見回し、「変わったなあ」と思ってしまうのは老人性郷愁に襲われているのかもしれない。

http://singapore.navi.com/shop/93/ キャセイ(シンガポール・ナビ)
http://thecathay.com.sg/      The Cathay(公式サイト)

一階にあるカフェで一服していると友人だけがやって来た。

「おまたせ」

「いや、アイス・コーヒー飲んでたからダイジョウブ」

「點心の店、なくなった」

「え? なにそれ?」

「改装中だって。だから違う點心に行こう」

そういうと連れ立って「キャセイ」を後にした、
奥さんとお義母さん、ベイビーは先に店に送って来たらしい。

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「ここのディンサム、おいしいんだよ、だから連れてきたんだけど」

「いいよ、気にしないで。無問題~、それよりもみんなで食べるご飯が楽しいよ」

「次回来た時に連れて行くよ、ホント、ウマイんだ」

「それにしてもこの辺り、だいぶ変貌したよね」

「あの頃は映画以外来ることもなかった場所だったよ」

駅に戻る形でオーチャードを歩きながら、自分よりも年上である友人を老人性回顧主義に巻き込んだ。

そんな感じで別のショッピング・モールで點心タイム、
飲茶はやっぱり人数がいないとね、アレコレ品目を食べられないから感謝感謝。

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遅めのランチの後は家族と分かれ、街歩きを重ねた。

マリーナ・エリアに向かう途中、戦車が路上駐車、観光立国シンガポールにはなんとも似つかわない情景。
封鎖された道路には人が集まり、それぞれが自撮りに忙しそうだ。

「なにがはじまるんです、これ?」

交通整理をしていた制服姿の若い兵士に尋ねてみた。

「『ナショナル・デイ』の予行演習です。バレードがあるのでそれの練習です」

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この国は今年、建国50周年、国家として50歳を迎えるわけだ。
それを意味する「SG50」のロゴが街の各所に踊っている。
「ナショナル・デイ(=建国記念日)」は8月9日、
おそらく今年は普段よりも気合の入った盛大なパレードが行われるのだろう。

あまり知られていないがこの国は「徴兵制」が布かれている。
かつてオフィスでスケジュール・アサインをしたガイドが
「来週、ヘイタイだからダメヨ~」という言葉が蘇る。
笑い話ではなくホントの話で「来月、リクグンだヨ」とヘンな日本語でいうヤツもいたっけ。
18歳ぐらいで長めの兵役に着いた後、
短期間やパートタイムで軍役に就くシステムが30歳ぐらいまで続くらしい。

戦車のそばにいる若い兵士が手持ち無沙汰でスナック菓子をかじっていた、
あるいは彼もそんな一人かもしれない。


MRT Dhoby Ghaut


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ナナ

戦車の路駐なんて日本じゃないですよね。
シンガポールにも徴兵制があるとはしりませんでした。期間が長く大変そうですね。
by ナナ (2016-11-28 21:17) 

delfin

>ナナさん

あはは、確かに路駐だ。
道路封鎖してますけどね、さすがにシンガポリアンもこぞって写真撮ってましたよ。

アジアでは「徴兵制」ある国、多いですよ。
by delfin (2016-12-02 00:53) 

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