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クントン(観塘) @Hong Kong [Hong Kong]

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13時過ぎにMTRでランチに向かった。

地下鉄に乗ってランチ、とはいささかヘンなハナシだが、
昨日の雑談のなか、「オフィスのそばに『ウェット・マーケット』がある」というハナシが出て、
「じゃあ、そこで地元ご飯!」ということで、見知らぬ「観塘」(=クントン)という駅を目指すことになった。

地下鉄を乗り継ぎ、観塘線にある観塘駅に降り立つと、思っていた以上にニギヤカだ。
改札口はショッピング・モールに直結していて、人の往来が激しい。

あとで調べてわかったことだが、この「観塘」というエリアはかつての空の玄関口「啓徳空港」に隣接する街らしい。
空港が閉鎖され、街は廃れ、地下鉄路線ができたことで再開発された急成長の街に生まれ変わったようだ。
ということは啓徳空港閉鎖前に降り立ったことがあるので、訪問歴ありということになるが、
当時の空の玄関口の面影はまったくなかった。

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香港でもシンガポールと同じように今まで街の外郭に路線ができていくと、
駅が造られ、大きなショッピング・モールが併設され、周辺が一気に活気づいていく。
樹木が根を張るように地下鉄路線が四方八方に伸び、拠点ごとに商業施設が覆い茂り、人を集めていく。
小さな中心部が膨張していき、かつての「街の外側」が「街の一部」になっていくわけだ。
香港にしろ、シンガにしろ、バンコクにしろ、昨今のアジアの都市はこのパターンで膨張を遂げている。

キッチリ時間に遅れてやって来た、香港人相手の待ち合わせはある意味、予定通りだ。
こちらは時間に縛りのない旅行者、あちらは仕事を片付けての参上、そこに文句をいうのはお門違いだろ?

「ナニ食べたい?」

「チーファン(鶏飯)か、チャーシューファン(焼豚飯)かな」

「OK、まかせて」

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キレイなローカル・ブランドが立ち並ぶショッピング・モールを降り、混み合ったローカル・ビルへ入り込んでいく。

古びたビルの一階、人の行き来が激しい階段脇でご飯屋さんが数軒営業している。
ご存知、おかずを選んでご飯にかけてもらう「ぶっかけ飯屋」、麺類の店、そして肉類を扱う店が並んでいた。
遅めのランチタイムだったが、店先に無造作に並べられたテーブルはホトンドが埋まっていた。
ビジネスマンのグループが立ち上がったテーブルにすかさず座り、席を確保。

「メニュー、もらう?」

「いらないよ、さっき言ったのでいいよん」

「あ、でもここ種類多いんだ。チキン、ダック、チャーシュー・ライス・・・、あとチキンは部位でも選べるし」

「それ、シンガポールと一緒だからあ、ははは。でも見てみるかな」

店のおばちゃんが気を使って持ってきてくれたメニューを見ると「ハーフ&ハーフ」なんてものまである。

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「なに? この『ハーフ&ハーフ』って?」

「チャーシューとチキンが半々、ダックとチキンでもできるわよ」

勘定書き片手にオーダーを待つおばちゃんがそう答えながら、今度は問いかけてきた。

「あなた、ナニ人?」

「いーぷんれん(=日本人)ダケド??」

「あら北京語、上手ね」

「いーてんてん(一点点=少し)デス。広東語はワカリマセン(我不問広東語)」

他愛のない会話でイジられながらオーダーを決める。

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観光地では鬱陶しがられるだけだが、地元エリアだとカタコトでも会話を交わすと地元の人たちは和んでくれる。
旅先ではしゃべれなくてもこんな感じのヤリトリが楽しい。

「アイサツ」や「お礼」、「これはなんですか?」ぐらいなら覚えておいて損はない。
余裕と語学欲があるならば、現地語で数字まで覚えられれば、会話の幅はぐっと広がる。
なにせ「How Much?」に代表される「いくらですか?」は「会話本」の落とし穴、
フランス語にしてもトルコ語にしても現地語で「いくら?」と聞けば、現地語の数字返されるのがオチですから。

数字のヒアリングができていなければ、痛い目に合うのはコチラ、お金で痛い目には遭いたくはない。
それに引き換え「これはナニ?」なら傷を負うことがない。
教えてもらったものをそのままオウム返しすれば、現地語での交流になるし、 語嚢も増えていく。
「お水ください」と英語で言うよりも現地の言葉を発したほうが感じいいことは確実ですね。

発音がおかしければ地元の人にイジられたり、笑われたりとその場の会話が増えていく、これは元ツアコンの経験則。
数字やアイサツだけなら10ヶ国語以上はイケますけどね、女性を口説くのにはなんの役にも立ちませぬ。

チキンとチャーシューの『ハーフ&ハーフ』、それと『ダック・ライス』がやって来た。(写真5)

慣れ親しんだ味だったが、脇には見慣れない薬味が添えられていた。
ネギとニンニクの刻んだものを和えたものだが、こいつがうまかった、これだけでご飯がご飯がススムくん。

「こっちのダック、食べてみる?」

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そういってくれた連れのロースト・ダックとこちらのチャーシューを物々交換、
『ハーフ&ハーフ +1』になったぜ、とくだらないジョークを言いながら、ダックを頬張ると悲しい事態に陥った。
なんてことだ、この店はダックのほうがうまいじゃないか。

「なんだよ、チキンよりダックのほうがおいしいじゃん。あ、だからいつものようにダックにしたのか、くそお。
 それにしてもこの付け合わせ、おいしいね、初めて食べたよ」

「もっともらってあげようか? おばちゃーん、これ、もっとちょうだ~い」

昼時の波が去り、店先でおしゃべりに興じていたおばちゃんに手を振った。


観塘駅


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